BLCD沼ぽちゃ

BLCDの感想や男性声優さんについて

身バレの危機&お題箱返信

 

知り合いにブログの存在バレてる気がする…。

 

そんな恐怖に苛まれつつ、私が痛いのなんてどこでも同じだからいっかという諦めの気持ちもあり…。恥の多い生涯を送ってきましたもん(?)


ただせめてもの抵抗で、Twitterの方は鍵かけたり開けたりパカパカしてます。

どうせフォロワー0の壁打ち垢なので、ハッシュタグ感想キャンペーンとか参加しても当選しないですしおすし。信用?何それおいしいの?


でも新作CD発表時には盛り上がりたいし、ブログを共有したいから綺麗なアカウント作ろうかな…うーむ…。


永遠に悩みは尽きません(^o^三^o^)

頼む、心の友よ見ないでくれ!!!話の内容的にもうバレてる気がするけど!

 

 


お題箱返信!

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こんにちは!こんなニッチなブログを読んでくださりしかも反応までありがとうございます!!!


本当ですか!?姉の言うことに全然共感できなかったので、笑っていただけで助かります…!


私としては声優さんがBLCDに出てくださるだけで有難いので、みんな可愛い大好き💕の気持ちもありつつ、

disられればdisられるほど擁護したい欲が湧くため、たまには第三者の意見も聞いてみようってなりました!


>もしかしてBLCD Wiki掲示板見てたかな?と予想

CD購入時にwikiなどのレビューサイトさんは参考にしていたと思います!書き込む側ではないですが語彙が移ったのかと!


>00~10年代前半に嗜んでらしたのでしょうか。

私より全然昔のCDに詳しいですが、姉がCDに沼に入れ込んでいたのは10年代前半ごろでした〜

武内さんがチョコストロベリーバニラに出ていた時は特に盛り上がってたような…。


確かに…!私もどちらの方も好きなので、彼女のイチャモンにも分はあるのかも…笑 ポジティブに受け取ってくださりありがとうございます🙏✨


市川さんの初受けCD、物語的にはそこまで重くなくて、ながら聞きでも追いつけると思うのでお暇な時にぜひ〜‪!予想の数倍お上手でびびりました!


お題箱主さまは既にご覧になっていると存じますが、もしかしたらこのブログを読んでくださる方のなかで未読の方もいらっしゃる…かも…?(いないかも)


ということできめ細やかな神レビュー様を貼らせてください🙇🙇🙇

セブンティーンシロップスのCD化大成功!ですって!激しく同意です!

拝読しながらニコニコしすぎて口角えぐいことになりましたありがとうございます…

グレシプ初イベント&ライブわず!声優オタクの楽しい現場参戦記


チケット余ってるって風のウワサで聞いたので!

勿体ないのと豪華キャストに釣られて一般でイベント参戦してきました~~!

いつもドラマCDで聴いている声優さんたちが仲良くわちゃわちゃしてるのを見るのは健康に良いですね。目が足りないし耳も足りないよ!2024年最も楽しいイベントです暫定。

 

Q.あなたは誰推しのオタクなの?

A.最推しはここにはいないけどみんな好き!

特に山下(誠)さん、伊東さん、阿座上さん、古川さん、熊谷さん、土岐さん、中島さんなんてここ最近のBLCD界隈を追っていたら必ずどこかで耳にするスター級の方々ですし、坂田将吾さんも昨年末に初受け作品を購入してみて好感度高かったので!

 

GOAT(ゴート)=警察組

山下誠一郎さん@スノウ

キャラ:記憶喪失のため、視聴者と同じ目線で物語を進める寡黙キャラ。
イベ参加の目的の一つがせいちの生歌を聞くことだったのですが…予想以上にうまかった!声きれい!とっとあじーとのバランスも良くて声質が喧嘩しない三人。

あと格付けチェックのときに、逐一まこにゃんにカンニングされてたのわろす。じーっと見つめられてワヤワヤしてるせいち可愛いね。スパイダーは何故かやたらスノウに執着して追っかけてるのですが、そこの関係性もっと詳しく教えて欲しいドラマパートで。というかこの派手な個性つよつよ面子揃えておいて、主人公的な立ち位置にせいちがいるのが凄いわ。

誠一郎くんはイベントだと緊張でテンパることも割とあるイメージでしたが、今回は周りが気心知れた仲というか、いろんな現場で一緒になる同世代の方揃いでリラックスしてたぽくて可愛かった~~。朗読パートもっと長かったらさらに嬉しいです!


伊東健人さん@カラー

キャラ:みんなのお兄さん、緩衝材リーダー
コメントそつ無く、たぶん彼は周りがアドリブ地獄になる中しっかり台本の流れを守ろうとしてくれてたんかなって朗読パートの印象。
背高くてかっこいいな~以外の記憶がほぼ抜け落ちてるのですが、チェリーと呼ばれたくないヨシキに「メガネ」呼ばわりしてたのはとっとさんだったかも?

あと動体視力ゲームの時、敢えて横になってくつろぎながら見てたのをときぬんに指摘されてました。「とっと↑」のイントネーションが予想してたんと違ってた。

ライブパートではセンターも務められていたとっとさん。お歌が上手い!!!流石の安定感でリードしてくださってました。


阿座上洋平さん@ナース

キャラ:世話焼きオカン。あじー的には珍しいらしい。
とっとさんとあじーが隣に並んでツインタワーだったのカッコよかった〜〜
でもあじーって素の喋りは意外とゆるいんですよね。のじけんさんみたいな間延び感が若干あって、先輩相手にも人懐っこそうでかわいかったです。Twitterにあがる写真だといつも決めてるけど、わたしはニコニコ笑ってる姿がすき!歌うと普段より高くなる声もメロかった!
他の人へのリアクションも大きめかも。まこにゃんに狙われる誠一郎くんをすかさず庇って壁になってくれたり、なんかの話題でパーフェクトヒューマンが出た時にあじーともう1人が身振りで再現してたり反応早かった記憶があります。
あと動体視力ゲームでの「浪川さんのバナナ」回答ぶっ込みに笑いました。誰だこの案の言い出しっぺは。


お休み…堀江瞬さん@オウル

キャラ:メイクオンオフで性格激変。オフだとネガティブになる
本人お休みだけど、ホリエルは陽キャがきらい」キャラとして認識されてたのわろす。『教室を出たら俺のモノ』ってBLCDでせいちとホリエル(脇にさかしょ)が出てて、フリートーク陰キャ同士は分かり合えない話をしてたのを思い出します(´・ω・`)


坂田将吾さん@スパイダー

キャラ:竹を割ったような性格。割とツッコミ気質
最後の挨拶でミーム物真似ぶっこみマンネ。あのピャーって怯えるやつ>_<
本日の、というかこのコンテンツの最年少らしい。衣装も1番かわいかった!綺麗な顔してはるけど、ポーズ揃えゲームで陰キャピースする辺りオタクキャラの子なのかしら。まだ個性はよくわからないけど良い声で、千晃くんたけおくん辺りと競いそう。

動体視力ゲームの時に誰よりもガチな体勢で床に這いつくばって真剣に見つめてたのも好印象。こういうちょっとした余興にも一生懸命な後輩感、大事にしてほしい、いやでも今だからこそ味わえる貴重なアレなのかもしれない。親目線キモオタやめろ。

そんでもって……こんなシュッとした子が『淫魔くんデリバリー』出てたんですか!!?同じチームにとっとさんもいるの見てにっこりしちゃった。
あと土岐ぬんに「さかしょ」って呼ばれてたからこのあだ名は公式なんですね、今更だけど。お兄さん達に放り込まれて頑張ってる姿が眩しかった!これからも当ブログはさかしょくんをゆるく応援していきます。


橘龍丸さん@ジョー

キャラ:オタク早口キャラ?
ぶっとんだキャラ全うしてて凄かった!BLのメインで聞いたことはないんですが、歌舞伎町シャーロック(せいちと共演してたアニメ)でも既にベテランみたいな達者なお芝居してはったし、名バイプレーヤーになりそう期待。

意思疎通ポーズゲームでは、龍丸くんの感性が独特で、毎回この子だけ(たまに岡本さんも)違うポーズする笑 でもこういう子もいないとバラエティ的に面白くないですもんね!浪川さんの事務所所属らしいです覚えた。
誠一郎くんと仲良しだそうで、その楽屋での様子を…もうちょっと表でも教えてけれ…。非SideM若手はこの世代だと貴重なので…。

 

BAD SKUNK(バスカ)=インフルエンサー

古川慎さん@ジャンキー

キャラ:イカレた薬中ギャル、スノウに執着
ライブ前の煽りうまかったなーまこっさんのお陰で大変盛り上がりました。
バスカのチーム名を司会に「バスク」と間違えられて「覚えてください!!」って大声で叫ぶ熱血感、瞬発力に感動。この若手揃いの中だと比較的お兄さん組に入るのかもだけど、初期からのがむしゃらさ保ってるの凄い……。

youtu.be

↑タイトルつっかえてぐびぐびになってたの可愛かった、もうそれで覚える。

キャラの部分は本当にイカれてて、話が通じないやべー奴が乗り移ってたので、本人パートで俺達のまこにゃんが帰ってきたときは心底ほっとしました。最後の挨拶いわく、グレシプの収録はみんな一人でだったそう(ゴート組いわく歌は三人一緒?)。初めての掛け合いを見せてもらえて幸せです♡


熊谷健太郎さん@AK

キャラ:ジャンキーのモンペ、ジャンキージャンキー(byヨ)
周りの誰かの肩を持つ(物理的に)癖ある?スキンシップ多めでかわいいー!

例1:今日のMVPには景品が出るよ!と司会に言われた途端、先輩をヨイショしだす土岐くんを引っ張って回収。
例2:ジェスチャーゲームの記念撮影というお題で、肩を組むポーズを1人でしていた龍丸くんに、そっと入り込んで仲良く肩組み。

あと凄くなで肩の熊ちゃん。上着がどんどん自然にずり落ちていくんですよねw隣の上着はだけたときぬんを見て自分の直してたのかわいかった。

挨拶いわく、熊ちゃんは歌う前に1番緊張してたらしい。低音ゆえにマイクに乗りにくい大変さとかあるだろうけど、上手でしたよ!衣装もキャラぽくて完全にAK本人再現だった!

他の子もだけど、人の話聞く時にちゃんと相手の方むいてうんうん頷いてたの印象良かった。真面目。
ついでにあれだ、動体視力ゲームの時真っ先にスケッチブックとペン取りに行ったのが確かバスカは熊ちゃん*1で、チーム最年少しっかりしてるなと思った。誰かが浪川さんの下ネタ言ったときもなぜか熊ちゃんが謝ってた気がしますw


土岐隼一さん@ネル

キャラ:毒舌メスガキ
いっぱい突っ込んだり、えっちなガヤ入れてておもしろかった〜〜。
覚えてる限りでも開始早々ヨシキのチェリーいじりとか、動体視力ゲームでの浪川さんの銃とか、バスカの新曲についてみんなえっちなの好きでしょ?とか。

隣が熊ちゃんとヨシキだったので距離感近いというか反応が早い、何か喋ったら即座にツッコミが飛んでくるのが日頃の鍛錬を思い起こさせます…ナイスチームプレー!

個人的にはイベント盛り上げたMVPはときぬん。音域的に周りと被らないし声が通るしで聞き取りやすかった!*2
中低音のリバ〜攻め帯声優さんが多くて、ホリエルと天ちゃんという高音組がお休みだったのでよけい姫感あった。衣装も白いし。歌もさすがにうまい。おすまししてた方がリアコは高まりそうだけど、可愛いのに下ネタぶっこむぬんが好きだよ!

記念撮影にて、なぜか主役のような立ち位置の土岐ぬん面白いのでみてみて。恐らく前列センターはせいちかまこにゃんだろうなと思ってたらまさかのw

よく見るとここでも陰キャピースさかしょくん(2列目右2)


中島ヨシキさん@チェリー

キャラ:ドS煽り眼鏡、多分このキャラは受け
役名で開始早々ぬんにチェリーいじりされ、もう30歳なのに…チェリーって呼ぶな!て叫んでてわろた。チェリーは役名だから仕方ないです。
ヨはちょっとやさぐれたガヤを飛ばすことが多くてめっちゃ笑った。いつ見てもトーク達者ですよね~~。たまに不憫そうにしてるとこもかわよ(ヨが格付正解したのに同じチームの子誰も褒めてくれなくて可哀想だった😭)

よくよく考えたら歌もドラマパートもチェリーは出てこないし、情報といえばサンプルボイスくらい。そんなスカスカ知識で来たお客さんたちを楽しませるイベントって本当に凄いよ。若手声優さんたちの連携パワーとイベント経験に支えられた回でした。まさにフリートークが本編状態。もうフリートークだけまとめたCDなりDVDなりが欲しいです私。


お休み…天﨑滉平さん@スプリング

キャラ:愚直なまでにお人好しニキ
みんなに天ちゃんって呼ばれてるのやっぱかわいい。正直、この面子に天ちゃんまで足してくるのバスカずるい。SideM一味強すぎ。


梅原裕一郎さん@YP

キャラ:微笑むだけで皆恋に落ちる
本日の公式MVP!口数少ないけどキャラ全うしてて、ポーズ揃えゲームの「自撮り」お題の時に見せたキュン(指ハート)ポーズ可愛かった!!!慣れてない感が萌え!!!
あと低音で響く良い声だからうめめが喋るとすぐにわかる。助かる。

森久保さんと浪川さんからMVP景品の目録(疲れを癒すスパ券だったかな?)をもらって、このコンテンツを好きになってくれたらしいのでこれからもよろしく!お願いします!

 

SAP(サップ)=大人?先輩組

お休み…津田健次郎さん@ベイカ

今回はお休み。朗読パートで声のみ参加だったような気がする良い声~

 

浪川大輔さん@エッグ 

ド天然で面白さ炸裂してた!動体視力ゲームでは浪川さんが投げる担当だったんですが、後輩からだいぶ容赦なく弄られてて愛されてるんだろうなーって!土岐ぬんに難しい言葉の意味をきかれて、その返しも、調べてきた後にド忘れして森久保さんに横から囁かれてたのも超笑った。


岡本信彦さん@バニラ

弊社のホリエル草。白スーツぽい衣装に金髪が似合うのはきっと岡本社長くらい。
ご本人も言ってたけど、あのノブが頼れる先輩側という立ち位置にいるのまじ感慨深い。おじさんの世界へようこそされてた笑笑

 

森久保祥太郎さん@テキーラ

神タイムキーパーMC。そつがないのもそうだし、キャラ説明のときに相手に何か反応させる隙の部分を作るのがうまかった!そしてあのわちゃつきっぷりをまとめる手腕よ。キャラのことは当て書きみたいって言われてた!

 

イベントの内容

・先輩組の短め朗読
・各キャラ紹介
・ポーズを合わせるゲーム(初めてなのに5回目のイベントでするやつのよう。謎の馴染み感)
・動体視力で浪川さんが投げたものは何か当てるゲーム(銃→マヨネーズ→薔薇)
※岡本さんはくじで両方ともゴートチームにお助け参加
・朗読。掛け合い芝居は今回が初めて!
・キャラ引きずりながら格付けチェック。ここアドリブと台本が混ざってカオス
・まこにゃんの客席煽り
・ライブ2曲(阿座上伊東山下、熊谷古川土岐)
・終わりの言葉


何が面白いって、やっぱりイベント中の作戦会議かな…。
Gray Sheepはジャンルとしては始まったばかりだけど、元々仲が良くて同世代の若手声優さん集めてるからぽんぽん話題が出てて可愛かった!輪になってこそこそ話してた内容聞きたい!何がどうなったら、あんなに真面目な子揃いのゴート組から「浪川さんのバナナ」*3なんて珍解答が飛び出すんですか?

ものすごくざっくりしたイメージだけど、ゴート組は公立男子校ぽくて、バスカ組は私立共学DKぽかった。ゴートは主人公らしい芯の強さと伸びしろを、バスカには悪役(ヴィラン)にも見えかねない強烈な華を感じました。キャストさんもバスカの方が場慣れしてる方の割合が多かったかな?

普段ドラマCDで拝聴してる声優さんたちが、こんな一堂に会する機会めったにないので……ありがとうグレシプ……。次はホリエルと天ちゃんもお願いします!

 

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目の前でアクリルスタンドが売り切れて、いざランダム缶バッジ買ったらイベント登壇していないキャストのを引く。これって才能ですか??

いつか生で天ちゃんを拝見できる日が来ますように!!!!

こちらのスプリングくん、どう見ても腹黒糸目キャラなのに、実は愚直なくらいにお人好しでグループ唯一の「まとも」キャラなんですって。我が家に来てくれたご縁で推そうと思います♪

Gray Sheep 1st Event -Great Busters- 2024.2.17 東京国際フォーラムわず!

youtu.be

P.S. えっちな新曲です。お納めください。

*1:ゴートチームはあじーで、最後の問題だけ答えがわかったさかしょくんが書いてた記憶

*2:私の席がかなり遠かったのであじ熊とっとヨまこ辺りは聞き間違えてたかもしれぬ、さかしょくん龍丸くんは声もあやふやで💦

*3:動体視力ゲームで浪川さんが投げたのは何か?というお題で

「心のち〇こ」とヴァーチャル・レズビアン・ファルスについて

あんまり綺麗な言葉ではないので何でも許せる方向け。

今回のテーマは「腐女子」を自認する私が用いる「心のちんこ」という概念について。

よくわからんキワモノめいた思想ですが、ラカンやバトラー、フロイト辺りにふわっと触れつつ、新たなファルスの在り方として再定義していくよ。

 

Q.そもそもファルスってなに?
A.ペニスを実際の身体器官だとしたら、ファルスは概念だったり象徴的なもの。
解釈を広くとることで、ペニスを持たない者でもファルスを持つことはできるのではないか?とこじつけ思考していくよ。


Q.ペニスとファルスって別物なの?

A.フロイト:ペニス=ファルス
 ラカンやバトラー:ペニス≠ファルス。この二つの繋がりを解体しようとしたらしいよ。

 

 もし女性がファルスを持つとしたら、どんなイメージを結ぶのであろうか。バトラーを参照しながら具体的なレズビアン・ファルスの在り方について考える。

 

1.女性はファルスを持てないのか?

 従来のフロイト的認識によると「女性はファルスを欠いている」のが常であった。
精神分析入門』において、男性器を眺めることで「女の子は自分はひどく損をしていると感じ、しばしば『自分もああいうのがほしい』と言い、ついに陰茎羨望におちいります*1」という。生まれつきペニスを持たない女児は、それを欲しがるという考えが前提にある。そしてヴァギナによって父や夫のペニスを捕らえることで、その欠乏を埋めようとする発想に繋がっていく。

 通例ペニスを持たない性を女性と呼ぶことは覆せない*2一方で、女性がファルスを欠くとは限らないのではないか。


 「ファルス=ペニスでない」と主張したバトラーの著書『問題=物質となる身体』に、以下のような記述がある。

ファルスの転移可能性を強調すること、すなわちファルスは転移可能あるいは可塑的な属性であると強調することは、ファルスであることとファルスを持つことの間の境界を揺るがすことであり、これら二つの立場の間には必ずしも非矛盾の法則が適用されないと示唆することである。 *3

 バトラーは、ファルス「である」女性と、ファルスを「持つ」男性という二項対立の図式を攪乱させて異性愛規範の壁を壊した。ファルスの意味は様々なところへ散らばり、容易に変形し得るものになっていく。すると「である」「持つ」の意味が従来とは異なるものへと移り、ある意味では女性がファルスを「持つ」ことも可能になると言える。私はラカンの定めたファルスの特権的地位までは否定しないが、その特権性が男だけにあるとも現実だけのものだとも思わない。

 なぜなら、ボーイズラブの同好の民は長年「心のちんこ」を使いこなしてきたからである。
 「心のちんこ」とは何か。たとえば「受け」と呼ばれる挿入される側の男子が、数多の困難の果てに結ばれたラブシーンにて、「攻め」と呼ばれる挿入する側の男子の劣情を煽る台詞を言うとする。そして、その漫画を読んだBL愛好家は「心のちんこがたった」「シコリティ高すぎ」などと感想を抱く。ここでいう陰茎表現は、肉体的な性器には繋がらない。実在する女体に一切触れることなく、時に「攻め」のペニス表現と共鳴しながら、「心のちんこ」でパッションを受け取るのだ。

 興味深いことに、BL愛好家たちの間では「心にちんこがある」や「心がちんこになる」ではなくて、「心のちんこを持つ」認識が定番になっている。

 まず「心の」と付くことで股間にぶら下げるブツとはまた別の、観念的なイメージを打ち出していることがうかがえる。そして心のちんこを「持つ」ことによって、今まで貞淑であれと性を抑圧されてきた女性であろうとも*4、主体的にBLという性的ファンタジーを切り拓いていける。
 なお、ここで述べるBL愛好家とは異性愛者の女性が大半であるが、レズビアンも、ゲイも、バイセクシュアルも、ヘテロセクシュアルトランスジェンダーもその他諸々すべて含まれることに留意したい。心からボーイズラブを愛する者でさえあれば、そのセクシュアリティは問われないのである。
 したがって、実存的なちんこ(=ペニス)を持つ・持たないに関係なく、「心のちんこ(=ファルス)」を持つことができる。

 

2.ファルスで共鳴する女性たち

 もしフロイトラカン的発想であれば、男性がファルスを持ち、女性はファルスを持てないためファルスであることを望む。すると現実の場において女性は当事者でなければならなくなる。
 しかし「心のちんこ」を持つ女性にとって、欲望の対象は常に漫画のなかにあり、自らは壁となり床となり傍観者的に「受け」や「攻め」といったBL内の「推しカップル」を愛でられる。すなわち床視点で読んでいる限り、自分が欲望の対象として眼差されることは起こり得ない。安全装置としての清廉潔白なBLの箱庭がここに誕生する。

 そんな箱庭内で、BL作品を読む同士たちは萌え語りによりパッションの共有を行う。具体的にはなんでもいいが「幼馴染が成長してギクシャクする関係萌え」や「対面座位の兜合わせしか勝たん」「3連結3Pからしか得られない栄養素…」など多岐に渡る。BL好きの仲間の会話は、日常的に性的な単語が飛び交うことに最初は驚いた。そして、時には男性まで同じ話題で盛り上がり、全く性的な雰囲気にならないのもBL愛好家の集う場ならではだろう。

 溝口彰子(2015)は、著書『BL進化論』で「愛好家女性の頭のなかでは、彼女はあくまでも好きな作品について感想を述べているだけであって、自らの性的欲望について語っているわけではないからだ」*5と語っている。つまり、セックスするのはBL漫画のなかの男たちであり、自分ではないのだから恥じらいなくファンタジー妄想を交換できるということだ。もちろん最初からプラトニックなBLを好む人もおり、エロ許容度は人それぞれであるけれども。BL愛好家の間で男同士の関係性に萌えを見出し、お互いの萌えに共感し合う行為は、「心のちんこ」を共鳴させていると呼べるのではないか。

 そしてまるでライブ会場でペンライトを振り上げるかのように、「推し」たちの恋愛模様に「心のちんこ」を振り回すという。BL愛好家にはアイドルオタクを兼ねている者も多いのだが、非日常の場でファンが一体化する感覚に近しいものがあるからだと思う。
 以上が「心のちんこ」というBL愛好家内で根付いてきた共同幻想について私なりの見解である。ファルスのイメージとしてはペニスのような棒状のものから脱しきれていないが、一人で扱くでも誰かに挿入するでもなく、仲間と一緒に振ることで盛り上がる姿が新たなファルス像である。

 

3.レズビアン・ファルスを再定義する

 バトラーは著書『問題=物質となる身体』で、従来のペニス=ファルスの前提を攪乱し、新たにレズビアン・ファルスを提示した。そこでは以下のように述べられている。

もしレズビアンがファルスを「持つ」とすれば、彼女は伝統的な意味でこれを「持つ」のではない、ということもまた明らかである。(中略)「持つ」ことの《幻想》的地位は、境界画定し直され、転移可能、代理可能で、可塑的なものへと変容される。*6 

 従来の二項対立的な男女関係において、ファルスは男性のみが「持つ」ものであった。しかし異性愛規範を一度崩せばその前提も変わってくる。欲望は一方的なものではなくなり、ファルスを「持つ」ことの意味が自在に変わり得るなかで、再定義できるレズビアンのファルスとはいったい何なのか。
 これまでの「心のちんこ」共鳴説を踏まえて「ヴァーチャル・レズビアン・ファルス」の例を挙げたい。「ヴァーチャル・レズビアン」とは溝口(2015)が『BL進化論』にて、現実世界とは異なるネット上のヴァーチャル・セックスを踏まえて提唱した概念である。

BL愛好家たち同士は、彼女たちの実際の肌や粘膜を触れあわせるレズビアン・セック スはおこなわないが、それとは別次元で、欲望の回路(ファルス)そのもの同士をBL表現物という仮想空間のなかで交わらせるという意味で「ヴァーチャル・レズビアン」なのだ。 *7

 重要なのは、「ヴァーチャル」であって実際のセクシュアリティに依存しないことである。溝口はBL愛好家たちによる萌え語りに、レズビアン・セックスを投影している。作家と読者であればBL作品を通じて、読者同士であればその感想によって嗜好を共有することで、共感が生まれ、団結を深めるのが「ヴァーチャル・レズビアン」関係に値する。

 ちなみに、ここで「彼女たち」「レズビアン」とあるのはBL愛好家、そしてBLを生業にする者の大半が女性であるから、そのシスターフッド的前提を踏まえてのことである。しかし、たとえヘテロ男性でBL好きの方も、趣味としてBLを嗜むゲイの方も、BL萌え語りを通じて「心のちんこ」を共鳴すれば、それはもう「ヴァーチャル・レズビアン・ファルス」なのだと私は定義したい。

 

 女性でも眼差される側から眼差す側に移り、物語とそれを共有する場において自由に欲望を交わす現象について考えてきた。

 これはBLという性的ファンタジーを好む者同士の箱庭内に限定された関係ではあるが、生物学的な性別およびセクシュアリティとは異なる次元で、ファルスを再定義する可能性を見いだせるのではないだろうか。

 

☆★☆

「心のちんこ」とかいうトンチキ用語を難しい概念的なものと絡めて語ってみたかった回。書いたのはちょっと前なんですが、今読み返したら全く意味のわからない怪文書で泣きました。

私自身のセクシュアリティは正直今もよくわかってなくて、そもそも人を恋愛的な意味で好きになるかも怪しいあやふやな人間ですが、溝口さんの提唱する「ヴァーチャル」レズビアン説が面白いなーと!

セックス妄想や萌え語りを同性間で共有するのって、なんか、眼差す対象よりもその語り手に共鳴してるのかも?ってたまに思います。未だによくわかってないけど。

ここちんって難しい…。私にはついてないし、別についてないことに性別違和を感じないし、ズリネタにする訳でもないんだけど、BLで良い感じの関係を見た時のうおおおおおおおって閃き。これを第三者言語化できるようになるまで、よくわからん自由研究は続くかもしれません(終われ)。

 

余談

 

 

 

*1:フロイト精神分析入門(下)』高橋義孝・下坂幸三訳、新潮社、1977年、465頁。

*2:←この辺はトランスジェンダー性自認の問題だとまた違うけど今回はややこしいので割愛

*3:ジュディス・バトラー『問題=物質となる身体』佐藤嘉幸監訳、以文社、2021年、85頁。

*4:私は女だからって誰かに性を抑圧された経験全くないんだけども、社会というか歴史全体的に見ての話

*5:溝口彰子『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』太田出版、2015年、234頁。

*6:ジュディス・バトラー『問題=物質となる身体』佐藤嘉幸監訳、以文社、2021年、119頁。

*7:溝口彰子『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』太田出版、2015年、243頁。

とっておきの萌えBLCDを姉に聞かせて、受け喘ぎ講評させてみた

 

姉「誠一郎くんは…出産系かしら」

私「いま流してるの榎木くんだよ」

姉「えっ」

 

 

 

 

三連休、いかがお過ごしでしたか?

私は姉の耳元で爆音でBLCDを流して点数を付けさせる遊びをしていました。考えうる限り最悪の休日の過ごし方で草。

 

……というのも、誰かの推しの声優さんについて、ブロガーさんたち基本的にマイナスの意見を言わないじゃないですか。ご自身の推しを公言している方なら尚更。

私はそのぬるま湯のような優しさにどっぷり浸かりきり甘えまくり、推しへのフィルターを日に日に分厚くしてゆきました。推しがBLCDに出てくれるだけで最高!素敵!満点!万歳!感謝感激!生きててよかった!喘ぎ?そんなの飾りです。受け入れてくれること自体にここちんおっきっすわ!


しかし客観性ゼロの盲目レビューを書き散らかすのはいかがなものか、ということで、第三者(?)かつ私に忖度しない人にとっておきの喘ぎたちを聞かせてきました。


いつもよりさらに失礼感想が飛び交いますので、なんでも許せる方向け。

 

※ちなみに姉による私の推しの喘ぎ評
「上擦っちゃうから…(下手)」
「息の区切り方が不自然」
「初期から何も成長してない」
「後輩どんどん出てきてるのに大丈夫なの?心配」

私のとっておきのNUREBAやえちえち台詞聞かせてもこれでした。人の心とかないんか?

 

ルール
推しの初受けCDを50点(基準)にして、他の喘ぎ手の点数をつけてもらったよ。


途中で飽きてるし、その時のノリで言うから誰が上とか下とかは考えてないそうです。あくまで点数は姉の性癖合致度なので、良い時は気にして、悪い時は気にしないでください。

 


1人目

姉「文字が踊ってて形の上下揃ってない感じ√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺」
「やばい時の下野さん」
「初めてがこれ(淫語エ口原作)は可哀想」
「下野さんにしか聞こえない」

私「でもほらフリートーク聞いてよ、明るいし良い子でしょ(圧)」

姉「うーん…敢闘賞で75点!」
「やばいけど、振り切れ度合いは素晴らしい
「頑張ってはいた。最初にこんなの来たら次からBLやりやすいんじゃ?


一応文字白くしておくので見る時は反転してください。

1人目→坂田将吾さん『淫魔くんデリバリー』

 

 

2人目

姉「かわいい!んっ…とか上手」
野島健児さんを甘くした版みたいな」
息遣いと声の切り方がとっても上手
「ここに達してない方がいっぱいいる、あんたの推しとか」

私(誠に遺憾)

姉「90点!この子可愛かった。自然に作品の中に入っていける」
「攻めも綺麗な声」


2人目→市川蒼さん『セブンティーンシロップス』

 


3人目

姉「酸欠なりそう。高すぎ」
「喋りの方がイントネーション変じゃない?」
「フェラし始めたと思ったら騎乗位で入れてるの早すぎwwおいおい」
喘ぎはかわいいし上手いよ85点」
「ただ高すぎて…下手じゃないけど印象に残らない」
「わざとらしさは感じないけど」

私(女の子みたいに高音なのが可愛いんじゃろがい)


3人目→土岐隼一さん『君の夜に触れる』

 


4人目

姉「上手いけど息多めで聞いてて疲れる」
「高い」
「75点」

私「えーーでもほらメスイキ技術だからここのパートは」

姉「じゃあ80点で」


4人目→高梨謙吾さん『子連れΩと暴君ヤクザ』

 

 

5人目

姉「ねぇこの攻め偉そうなのが良い、100点!
「(dom役の他の子より)色っぽくて大人っぽい」
「北山恭祐さんか牧野秀紀さんみたい」

私「違うよ」

姉「声は低くない。高めでクリアだけど、立花さんほどとんがってなくて…」
「男くさくない攻め好き」
「男女モノの意地悪な攻めに居そう」
鼻にかかってて声に特徴あるねこの子」

私「あの…受け喘ぎの感想は…」

姉「上手いよ。引っかからない。なんだこの下手くそってのがないさらーっと」

攻めが好きでずっと聞いてた

 

5人目→小松昌平さん(攻)『Sub様、躾の時間です1』

 

 

6人目

(某淫魔受けCDを流す)
姉「この人の声の良さが全く出てない」
「攻めの阿座上くんはかっこいい」


(某攻めの1人上手トラックを流す)
姉「ふたりのバランスが良い
「下手じゃないよ」


6人目→河西健吾さん
『嫌いじゃないけど人間てコワイ!!』
『男子高校生、はじめての オールコンビネーションCD vol.3』

 

 

7人目

姉「段々わざとらしく中澤まさともさん系になってきたね」
「BL出れば出るほど大袈裟になる」
「きこえる?の頃控えめで可愛かったのに」

 

7人目→小林裕介さん

『男子高校生、はじめての オールコンビネーションCD vol.3』

姉の好みとCDチョイスミスった感。

 

 

8人目

姉「やっぱこの子は良いね」
「てんてんみたい可愛い」

8人目→斉藤壮馬さん『イケボ配信者は俺狙い!?』

 


9人目

姉「(あんたの推しとの比較は)話にならない」

私「ぐぬぬ

姉「どう聞いても上手いよ
「でもテンション低いぼそぼそ系が好き
「千晃くんの方が壮馬寄りで、この子はうっちー寄り」


9人目→大塚剛央さん『凪がれ星』

 


10人目

姉「やめてwww」
「聞きたくない受けは」
絶対この人は攻めが素敵

10人目→古川慎さん『ドラッグレス・セックス 辰見と戌井Ⅱ』

 


13人目

姉「榎木くんに似てる。声こもる?鼻にかかる感じ」
声が若いね、大学生くらい」
リアルに高校生の役が合う
「彼氏以外の脇役に出てた?」

私「出てないと思うけど」

姉「てか阿座上くん稼ぎまくりじゃない?ヨシキに似てて声わからない」

私「受け声の…採点を…」

姉「榎木くんが最初に出てきた時みたい」
「60点。良く言うとフレッシュ」


13人目→山下誠一郎さん『なんかもうあーあって感じ。』

 


14人目

姉「誠一郎くんは…出産系かしら」

私「いま流してるの榎木くんだよ」

姉「えっ」
「変わってるの気づかなかった」
「拓ちゃんはわかるけど…」
「無理やり感ないとシチュエーションに萌えない」
「2人で気持ちよくなられてもはいはいって感じ」


14人目→榎木淳弥さん『スモーキーネクター

 

しゃらくせーー全員最高で満点じゃボケーーー!!!!!

作品によって好きな設定・苦手な設定ありますから、姉の偏った趣味嗜好に合わなくてもノープロブレム!!


まぁ推しのBLCDは合計4枚ほど流しても苦い顔するだけで評価覆りませんでしたが…。そんなやばくないしピュア可愛いもん…。ちゃんと成長してるもん…。推しの名前は今回一切出さないので探さないでください。

 

まとめ

・姉の反応がわかりやすく良かったのは市川蒼さんと小松昌平さんでした〜〜あんまりBLBLしてない人が好きなのかな?

・あと今更講評とかないけど、遊佐浩二さんや武内健さんの最新作流した時は喜んでました

・若手に興味薄いと中島ヨシキさんと阿座上洋平さん、小林千晃さんと大塚剛央さん、榎木淳弥さんと山下誠一郎さんの聞き分けが難しいみたいです

 

今回は自演じゃない!!!よ!!!!

 

 


おまけ

18歳未満の方はブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


11人目

姉「息遣い上手だよ」
「文字にならないところを息で表現する…んっとかあのところ」
「イキ声はカエルが轢き殺された感じだけど許容範囲内」
「70点くらい」

私「地声のまま振り絞るのちょっとうるさくない?声通るから」

姉「うわああああっておかされる感じが原作(調べた)には忠実。くどいけど」
「それ言ったら息激しい方がうるさい」
「地声かどうかより速度、テンポの問題」


11人目→一重細目さん『冥婚の花嫁』

 

 

12人目

姉「上手いじゃん」
「クール系良い」
「えっち」
「90点」
「これ何の話?(検索し始める)」


私「10年近く前でこれは凄いでしょ」


12人目→大鳥遊二さん『東京陰陽師天現寺橋怜の場合~ Vol.2 目黒編』

ヘビロテしてるお気に入りCDでむりやり高評価もぎとった日。

炎上しがちなBL・腐女子の定義について

今更聞けない、なんとなく理解した風になっていた「BLの定義とその歴史」

人の数だけ解釈があり、共通認識を定めることは極めて難しいと存じますが、無い頭を振り絞ってまとめてみました。

 

 


1.BLとは

 そもそもBLとは何であろうか。
 ボーイズラブの略語ではあるが、その定義は人それぞれ異なる。
 性描写がなければBLでないと主張する者、ティーンの美少年同士であることを信条に掲げる者、片想いに終わってもBLだとする者、自分の思い描いた組み合わせでなければBLでないとこき下ろす者、実に様々な解釈が存在する。

 ここでは恋愛感情に限定せず、BLを「二人以上の男性間で生まれる熱い関係」だと広く定義したい。「ブロマンス」と呼ばれる兄弟のように親密な友情以上の関係もBLとみなすことにする。なぜなら本来性愛が存在しないはずのところから、己の想像力で関係性の余白を補完していくのがBLの醍醐味でもあるからだ。漫画やアニメの二次創作、アイドル、お笑い、スポーツ、歴史上の人物……各領域において、時に身を潜めながら「BL萌え」する人たちは生息している。

 「萌え」の定義も時代や個人によるが、ここでは「かわいい!愛おしい!好き!」などのパッションを感じたら「萌え」だとする。近所の男子高校生たちの何気ない会話だって、鉛筆と消しゴム、コンセントとプラグのような無機物同士だってBLと見て好ましく感じることはできる。
 このBLと読み替える行為は対象の如何に関わらず、眼差す側であるBLファンコミュニティの認識に由来する。「BL読み」について語る前に、まずはBLの歴史と言葉の使い分けについて整理しよう。

 

2.BL用語の変遷(「同性愛文学」「少年愛」「JUNE」「やおい」「商業BL」)

 男性同士の関係に萌えを見出して尊ぶ文化そのものを総称して「BL」とすることが多いが、細かく区分するならば「同性愛文学」「少年愛」「JUNE」「やおい」「商業BL」など多岐に渡る。改めて言葉の定義を問いたい。

 「同性愛文学」は同性愛をテーマにした文学作品の総称である。オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』(1890)やヘルマン・ヘッセの『車輪の下』(1905)、トーマス・マンの『ヴェニスに死す』(1912)、ジャン・コクトーの『白書』(1928)、三島由紀夫の『仮面の告白』(1949)などが挙げられる。女性が主に文化の担い手であるBL*1 とは分類上別物とみなされるが、無関係ではない。
 たとえばペールフィットの『特別な友情』(1944)は、映画悲しみの天使として日本でも公開され、萩尾望都の『トーマの心臓』(1974)や竹宮惠子の『風と木の詩』(1976)に大きな影響を与えている。
 『一度きりの大泉の話』によると、萩尾(2021)は影の立役者・増山法恵から誘われ3人で映画を見たという。「1971年2月頃でした。吉祥寺の映画館に『悲しみの天使(寄宿舎)』という映画がかかり、増山さんに誘われて竹宮先生、増山さん、私の3人で観に行きました。」(p.65)
 『トーマの心臓』執筆の動機についても「自殺した少年が可哀想で、残された少年も可哀想でした。どうすれば自殺せずに済んだのか? どうすれば行き違いが起こらなかったのか? ずっと考えてしまい、それで私は映画の後に『トーマの心臓』という作品を思いつき、原稿用紙に描き始めました。」(p.68)と、悲しみの天使からの連想を語っている。

 少年愛は1970年代から日本で流行した少女漫画のジャンルであり、現在に繋がるBLの祖とされている。竹宮惠子著『少年の名はジルベール』(2016)よると「少年愛」の定義は「同年齢、あるいは年齢の近い少年同士に成立する恋愛」(p.40)だという。古代ギリシア少年愛のような、年長男性と少年の間で成立する制度とは異なることに注意が必要だ。
 竹宮惠子萩尾望都*2山岸凉子らを中心に、男女の恋愛だけを描いた旧来の少女漫画から、少年同士の関係へと可能性を広げていった(少女漫画革命)。ヨーロッパの寄宿舎*3 を舞台とし、少年の容姿も名前も海外風だったため、日本の読者からすれば遠いおとぎ話 のような存在であったと推測される。当時はまだ少年愛専門誌はなかったが、水面下で男同士の関係に目覚めるファンが増えていく。

 「JUNE」は前述の「少年愛」の伝統を引き継ぐもので、1970年末から日本で初めて男性同士の恋愛をテーマとする女性向け雑誌『JUNE』(サン出版)が創刊された。傷ついた主人公が愛によって癒されるテイストの作品が多く、その退廃的でシリアスな作風から「耽美」と称されることもある。特筆すべきは、読者投稿コーナーが充実しており、「ジュネスト」(後の言葉でいうと「腐女子」)*4らのコミュニティとして機能していたことであろう。竹宮惠子中島梓*5が投稿作品を講評し、漫画家および小説家の育成も盛んに行われた。オリナル作品の掲載が中心であるが、海外のゲイ映画や同性愛文学の紹介、アニメからJUNE的関係を発見する試み、ゲイ雑誌『さぶ』(サン出版)とのコラボ企画など包括的な立ち位置であったことが想像される。

 1980年代頃から流行したやおいは『キャプテン翼』(高橋陽一)など漫画やアニメのキャラクターを用いたパロディ作品を指す。ストーリー性よりも自分が書きたいシーン(往々にして男同士の性描写)を優先して書くことから「山なし・落ちなし・意味なし」と自虐する伝統があった。日本では総称としての「やおい」表記はBLに取って代わられ*6、最早閲覧パスワード用の秘密の合言葉として機能するのみだが、現在でもやおい=二次創作」文化の人気は根強い。ありとあらゆるアニメや漫画、映画がパロディの題材になり得るので、その時代を象徴するような覇権ジャンルが常に誕生している。

 1990年代頃からボーイズラブ」「BL」の時代の到来となる。1991年に創刊された雑誌『イマージュ』(白夜書房)が表紙に「BOY'S LOVE♡ COMIC」というコピーを載せたのが契機とされる。男性同士の恋愛を扱う雑誌が増え、悲劇的な結末を迎えるものから明るくハッピーな学園ものへと人気の作風が移り変わっていった。
 大まかに言うと、少年愛から続く『JUNE』の流れと、「やおい」のアニメパロ同人誌の流れが融合したものが「BL」であり、人気を博した作家も一部被っている。ちなみに「BL」とは商業化の流れで生まれた言葉であるが、現在では二次創作や同人作品、創作BLもまとめて「BL」と呼ばれるようになったため、出版社から発行された一次創作を「商業BL」と呼んで区別する。

 表に出て来ないが「ナマモノ」というジャンルも時代を問わず存在する。ナマモノは実在する人物を題材にした男性同士の妄想のことで、対象とされる人物のセクシュアリティに関わらず行われるため、基本的にはかたく隠蔽されている。コンビ芸人に自作の同人誌を送る猛者もいたが、このような本人の目に入る行為は徹底的に忌避される。
 ちなみに俳優がBLドラマ・舞台の役を演じる場合や歴史上の人物をもとにした創作は、半ナマ(半分ナマモノ)という扱いになる。一見商業ルートに乗らないように思えるが、アイドル事務所でコンビ売りをしたり、実写BLドラマの演者が雑誌で特集を組まれたり、SNSで仲睦まじい様子を発信したり、ナマモノ好きの購買力は暗黙の了解として意識されている。ただし、公式から狙ってBL的な営業をされると逆に冷めてしまうファンもいるため加減が難しい。

 

3.BLという幻覚を生み出す共同体

 こうして現在BL*7文化はマンガ・小説・ゲーム・ドラマCD・実写映画やドラマ等々、様々なメディアミックスで市場を拡大し続けている。

 BLは商業同人問わず、書き手と読み手の大半が女性であり、ゲイカルチャーとは全く異なる道で発展してきた。なぜ女性が女性同士ではなく男性同士の恋愛を好むのかと問われたら、当事者ではない分「ファンタジー」として純粋に楽しめるからであろう。もちろんBLを読むゲイ当事者やヘテロ男性の例はいくらでも存在するが、基本的には女性にとって男性が他人事だからBLが現実逃避の手段たりえているのではないか。作中の女性への感情移入を強いられずに、自分は壁や床となってただひたすらカップルを見守れるのがBLの醍醐味と言う人も多い。BLの感想にしばしば「尊い*8 というオタク用語が登場するように、どこか手の届かないものとして神聖視する傾向があるのだと思う。

 BL愛好家(=オタク)たちは、表にはなかなか出せない腐った趣味嗜好という自覚から自らを「腐女子*9と名乗っていた。この「腐った」の部分は、男性同性愛に対してではなく、そういう関係ではないはずのキャラクター達を自分たちの妄想によって恋愛関係に捏造する後ろめたさを指している。要するに自虐である。公式に存在しない、もしくは矛盾する解釈がBL愛好家の間で流行することを「集団幻覚」と揶揄する風潮もある。

 とはいえ、BL好きではない「女性オタク」と「腐女子」が混合されてしまったり、第三者から蔑称として用いられたり、「腐女子」と「腐男子」を併記するくらいなら男女の別を失くしてはどうかということで、現在ではシンプルに「BL好き」や「BLオタク」などと呼ぶことが推奨される。

 私が「腐女子」を自認した2010年前後のBLといえばまだ若干アブノーマルで、アンダーグラウンドカルチャーとして仲間内で密かに楽しむ認識があった。しかし2020年代の現在、BLがエンタメジャンルの一つとして日の目を見るようになり、すそ野を広げてきたため「腐女子」というスティグマは疑問視され始めている。狭い身内の間でのみ通じていたスラングが、世間の目に晒され一般化されていく流れだと言えよう。

 

4.遊戯としての「BL読み」

 さて、BLオタクがBLオタクのために創作した、男同士の性愛ファンタジーとしてのBLが狭義のBLであるが、今回は同性愛文学やそう呼ばれていない作品をBL視することに挑戦したい。ジャンル「商業BL」に限らず、世の中はBLに満ち溢れている。

 東園子(2015)は二次創作BLをやおいと定義づけ、「やおいとは、原作に登場する男性キャラクター同士の関係を、恋愛のコードという一定のルールで解釈しあうゲームの産物といえよう。」(p.183)と述べている。もし精神分析の理論ならばエディプスコンプレックスに収束しがちなように、やおいの理論に依拠した解釈はつねに「彼は彼を愛している」 に着地するという。

 なぜBLが生まれるのかを問うのではない。そこにBLがあるという法則を共有したうえで、BL愛好家たちは原作から生み出した妄想を披露し合うのだ。男性間のホモソーシャリティによる親密さをセクシュアリティに読み替えたり、原作に存在する友情やライバル感情を根拠として恋愛に変換して遊ぶ。これが「やおい読み」 でありつまりところの「BL読み」である。

 よく「商業BL」は初めから出来上がった料理で、「やおい(二次創作)」は素材だけ用意されてあって自分なりの味付けで調理する過程を楽しむ行為だとたとえられる。こだわりの強さによって、それぞれのタイプがBLの解釈違いで喧嘩することもあるし、両方を好む層もいる。
 「BL読み」理論はBL愛好家たちのコミュニティに依存しており、閉鎖的な思想であるため、実際の同性愛にかすったり全くかすらなかったりする。

 


☆☆☆

この後も続くけど一旦カット!

BL読みの実践パートは気が向いた時にうpします…。
不定期BL自由研究シリーズ第1弾でした!


参考文献一覧。活かしきれず申し訳ないですが、読み物としても面白くて勉強になるのでぜひ読んでみてね~~!

東園子著『宝塚・やおい、愛の読み替え 女性とポピュラーカルチャーの社会学新曜社、 2015年。
イヴ・K・セジウィック著、上原早苗・亀澤美由紀訳『男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望―』名古屋大学出版会、2001年、原著1985年。
竹宮惠子著『少年の名はジルベール小学館、2016年。
中島梓著『タナトスの子供たち ─過剰適応の生態学筑摩書房、1998年。
西村マリ著『BLカルチャー論 ボーイズラブがわかる本』青弓社、2015年。
萩尾望都著『一度きりの大泉の話』河出書房新社、2021年。
堀あきこ・守如子編『BLの教科書』有斐閣、2020年。
溝口彰子著『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』太田出版、2015年。



異論反論ばっちこいです!むしろ教えてください!
ご意見、ご感想ございましたらこちらまでお願いいたします。匿名です。

odaibako.net

 

*1:ゲイ文学は当事者が担う一方で、BLは異性愛者の女性の書き手が割合として大半である。それゆえBL小説の源流は森茉莉の『恋人たちの森』(1961)とする見方がある。

*2:萩尾自身は「少年愛」に対して増山・竹宮両者との熱量差を語っており、24組というカテゴリや少女漫画革命についても否定している。しかし作者本人が少年同士の恋愛を意図して描いていなくとも、多くの読者をBLへと続く道に誘ったのは事実としてある。

*3:竹宮惠子は『悲しみの天使』でジョルジュ役を勤めたフランシス・ラコンブラードから、『風と木の詩』のラコンブラード学院を名付けている。また、永遠の美少年ジルベールコクトーは、ジャン・コクトーと性が一致している。

*4:「ジュネスト」や「ヤオラー」と異なり、現在では商業BL(オリジナル)だろうと二次創作だろうと関係なく男性同士の恋愛が好きなら「腐女子」「BLオタク」とされる。

*5:栗本薫名義で『真夜中の天使』(1979)など広義のBL小説を盛んに発表。中島梓名義では雑誌『JUNE』の小説道場にて多くのBL作家を世に送り出し、BL評論でも重要な役割を果たした。

*6:英語圏などの一部のファンは、エロのない物語を「Shounen-ai」=「少年愛」、露骨な性表現を含むものを「Yaoi」=「ヤオイ」、中間的なもの「BL」「Boys Love」と呼んできた。他方、世界へ広まった当初、総称として使われていた「Yaoi」を今も用いるファンも多いが、今日の日本の呼び方を反映してか、現在は「BL」という総称が優勢だといえる。(p.95)
ジェームズ・ウェルカー(2020)「Column③ 海外におけるBL文化の広がりと海外の研究」『BLの教科書』有斐閣

*7:対義語として女性同士の関係を描いた「GL(ガールズラブ)」がある。男女の恋愛は「NL(ノーマルラブ)」と呼ばれていたが、異性愛をノーマルと呼ぶのは差別的ではないかと物議をかもし、現在では「男女カプ」や「TL(ティーンズラブ)」という表記を用いる動きが出ている。「ティーンズラブ」とは1990年代頃から存在した商業ジャンルの一つで、「ハーレクイン」「レディコミ」よりはやや若年層向けに男女の性愛を描く漫画である。

*8:尊い」の定義は人によるが、概ね素晴らしい、好き、最高、感謝といったプラスの誉め言葉である。「萌え」よりもさらに信仰の度合いが強い。

*9:腐女子」の派生語として、BL好きの男性を指す「腐男子」や、年齢が上の「貴腐人」などがある。ちなみにキャラ対自分の恋愛を妄想する女性は「夢女子」、女性同士の恋愛を好む女性は「百合女子」「姫女子」と呼ぶことがある。

【古の名作も】BLCD感想置き場【ゆる語り】

わざわざ記事にするほど長い文章書けない!

でも初聞き印象は書き残しておきたい!

わがままオタクのTwitter再録&実況置き場。私にしか配慮されてません。 

 

清澗寺家シリーズ 5 夜ごと蜜は滴りて2

・みんな素晴らしく声が良いので格式高いものを聞いてる気になるが、モノローグで

「ふかざーの気持ちがわからないよ…ッ」

「僕はもう飽きられてるのかも…」

と少女漫画ヒロインみたいなこといってるのじけんさん。かわいいかよ。

・のじ、鏡に映った自分が父上に見えてびっくり、同じになりたくないと嫌悪&恐怖ってかんじ?素直に欲を認めちゃいなyoふかざーならついてきてくれるって

・でた!!!!伝説の香水瓶!!!!レビューでしこたま笑ったやつ!実際に聞くと聖地巡礼

・52 「相変わらず縛られるのがお好きですね」←どういう会話?

・ふかざーに管理されて満たされているようで、実は受けちゃんの方が支配してるって感じ?「タナトスの双子」のユーリみたいな子なのかしら

・のじに「欲しいんだ…っ」なんて台詞言われたら国傾くってガタガタ

・なんやかんやあって円満に破れ鍋に綴じ蓋エンド迎えそうだけどこの先どうするんだろ

まだ4/15トラックだから…この幸福もつかの間というか裏があるんでしょうか…?

・かずたか様なんかゲスもぶおじに捕まっちゃった🥲

・かずたか様いなくて家を探し回るふかざー

52「かずたかさm…」

ゆち「私で悪いね」

・どう考えても小物臭やばいモブ(CV島﨑信長さんほか)をあからさまに誘惑するかずたか様エッッッ。そしてそれで逃げられちゃうのギャグすぎ

 

 

真夜中にお会いしましょう

・うっだいさくかわいい……

・ホストクラブメンバー、鈴村さんはわかるが松本さん(兄)と遠近さん(いとこ)がムズい。

・借金の取り立て屋(のっと893)×元お坊ちゃまカップルね!ベタ!風間さんは「花がふってくる」で聞いたことあるなぁ。やや朗読調でカタいのがノンケ感あってすこ

・風間さんはちと芝居がかる役の方が棒薄れて良いかも?引っ掻き回すイケメンホスト兄おもろー。のじ兄の声聞くとすごい安心するいまも現役だし

・ほmとかろりこnとかの偏見は20年前のCDだから仕方ないとして、火事だと嘘ついて警報鳴らすのは業務妨害では…?

・受け「この人はちょっと変態だけどちゃんと断れなかった僕の責任だし…」草。モブおじに無理矢理される前に攻めに助けられてヨカッタネ

・初めてはりゅうじさん(攻め)が良い云々のくだり、、欲しいとこに欲しいボールが来る満足感ぱねぇ。

・結局身売りせずに3億入るの笑笑 そういうプラスの意味でご都合展開ラブコメ大団円。桁が景気良いわーー。

・長男×イケホストフラグも萌えた(のじあにが小悪魔受けよね?)

・全然別の話のキャラなんだけど、同じレーベルの次回作予告するのめっちゃ楽しいな!?もっとやって!

・だいさくは安定の性別受けで可愛い😍火事偽装の天丼でこまけーことはいいんだよ!ってギャグの姿勢わかったし、何より脇のわちゃわちゃに癒される佳作😌

(遠近さん演じるいとこキャラ?はデートクラブのお仕事中にモブおじと体の関係まで行ったのかだけ気になる…エッッッ…)

 

 

 

残酷な神が支配する

・メトロ読んで恋のまんなか読んで、いま残酷な神が支配するに手をつけたんですが、、、大人がきらいになりますね🤷‍♀️🤷‍♀️私もいい歳なんだけどさ

・少なくとも私は「残酷な神が支配する」に救われるタイプの人間ではないのでただただしんどいものを見せられてて気が沈む…。幸せになってくれ…

・本当に助けられるべき存在(ジェルミ)って助けたくなるような行動を取らないんだよね…。もちろん彼は完全に被害者でグレッグが100悪いけども。素直に相談できないから厄介だわ義父の性犯罪…

・助けようとするイアンの方もなぁ…

そりゃ父がサドの犯罪者だって信じたくないのはわかるけどせっかくジェルミが告白したんだから信じてあげて…うーーんみんなつらい

・うわー父の罪を知り、全ての辻褄があって、わざとじゃないにせよ自分の言動がジェルミを追い詰めていたことに気づくイアンぐろすぎ。人の心とかないんか萩尾先生

・5巻イアンの「どうしてぼくはジェルミをわってやれなかったのか?」サビだね

でもこの2人はくっつかないんだっけ確か

・6巻ジェルミの「あんたにはやれないだろ!ぼくのとこまで堕ちてこれないだろ」良い。哀れな虐待被害者なんだけど、弱くて施されるだけじゃなくて、淫売のジャンキーでもあるのが彼の気高さ…こりゃつぐつぐくらいにしか出来なさそう(脳内CV)

・性に関する感覚ぶっ壊れるよねそりゃ。商売に好きも嫌いもないはまだましで、ジェルミにとっては完全なる暴力、、、罰だったんだから、、、

・ここだけ読むと、ジェルミを感じさせようと舌使ったりキスしたり色々工夫してるイアン可愛いなぁ。もっと根深いトラウマの問題ですが、、

・2人同時に同じ夢見るってすご

近づけば近づくほど父の轍を踏んでしまいそうだなイアンくん…愛してると認めてしまうと…

・イアンくん支配欲つよめだし、この2人がともにある以上父の呪縛から逃れられないんじゃないかねー

・8巻ジェルミ「イアンを好きだってことが苦しい」「好きな人にぼくが腐ってることを話すのが苦しい」って涙ながらにキスしてくっつかないことある???

・この2人をBLとカテゴライズするのは違うような、イアン×ジェルミと消費したくない気持ちもあるんだけど、でも想像の数割甘くて燃えちゃったラスト…

 


この手を離さないで

・小林千晃さんのいつもツンツン受け、何かトラウマがあるんだろうけどここまで突っかかってくるの辛…。わたしにオメガバ合わん…。

ジェルミと思って聞くわ、イアンが阿座上さんね

・あーーーお父さんが性的なことに厳格すぎたパターンかなこれしんど

・攻めの家族がみんな優しかった。。(ザピース?)

・可哀想な受けが優しい攻めに救われるすごく王道ハピエンBLCDでいつもの千晃さん。

・それはいいとしてあじーが優男すぎてな…。「嫌いじゃないけど人間てコワイ」みたくクズから寝取る展開でもなく…。

私は男はじ14や路地裏プッシーキャットのかったるそ〜〜なド低音の方が雄みつよくてSUKIかも。

・攻めすごく良いやつなんだけど、もっとオラオラして欲しい。受けを犯しかけたモブに激おこトーンは威圧的ですこ

・千晃さんはモブに対する猫被り生徒会長の声色がエッッッだったからずっとやって。

 


この手を離さないで2メモ

一巻はかわいそうな受けちゃんを救ってくれて、暗闇から手を引いてくれたキラキラ王子様❤️なのかなーくらいに思ってたんすよ、私は単純なので。

でも違って。攻めを100%善人に描かず(※そもそもそんな人いない)、怖さを残したのが先生も演じてくださった阿座上さんも素晴らしいところ。

全肯定なんでも受けいれ甘やかしてくれて守ってくれる人なんていない、

それぞれ欠点もあるし、分かり合えない部分もあるけどどうにか2人でなんとかしていく

壊れても再構築する力強さが見えて好ましい2巻

「理解ある彼くんとメンヘラ」にならない

 

 

凪がれ星実況(視聴中)

・受け、美人声ってインタビューやFTで聞いて想像してたのとちょっと違った。スコーンって抜ける声じゃなくて、割と文アルの赤羽根Pにちかい深み?渋み?を感じる

・大塚さんてもっと小林千晃さんや内山昂輝さんみたいな声してなかったっけ?「いけにえもんぜんばらい」脇の時クールで輝いてたんだけど、おっとり儚さ入るとまた別の趣

・あれだ、多分地声がメスじゃない(それはみんなそう)

・なんで🏩入るの?誘ってるの?このお兄さんは

・濁点の発音イケボやねたけおくん

今まこさんが抜かれてる、うまぁ

・上擦る声がノンケ感すごくて良〜〜👍✨

・「やめるとか言うなよ」の声凄い、一瞬で惹かれた、キリングパート

八代拓さんの当て馬もどき、どことなく不憫でカワイイ。受けでしょよーすけくんぜったい。声は低めだけど

・エピソード7:たけおくんもうめ〜〜〜年下攻めをおちょくって可愛いなって笑ったあとの、突かれてあ、あ、って声出してるとこえち〜〜〜

 

 

ヘタクソラブステップ実況(視聴中)

・ヘタラブCDなう。何気にカッキーさんの攻めを聞くのも佐藤元さん受けを聞くのも初めてなのだけど、既に10枚くらい聞いたかのような納得感がある(?)

・先輩は大方の皆様の想像通りなのでさておき、受けaeぎ意外な方向にすすんだ...。途中まですごく自然で可愛かったのに、盛り上がるとグギギっちゃうタイプ...?オメガバときちあも苦しそうだし流行りなのかな

・途中まではいろけあるしもんぬだったですよほんとほんと。あどけないぽそぽそ喋りが効いてて...守りたくなる...

・つぐつぐやのじけんみたいな何気ない瞬間の相槌がめちゃくちゃ可愛いなぁ元くん。。。わざとらしくない無自覚アザカワ

 

 

おまけ

かわいい会話されてたのでみんな見て

識者がドラマCDの収録では?と呟かれてましたがどうなんでしょうか?アフミス?

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公式→https://x.com/azakami_youhei/status/1749397712385232900?s=46&t=u_N3uUHdMtUqlH24qlKcqQ

男性声優推し拡大計画ふりかえり&2024年新たな抱負

 

決めました、私DD目指します。

いつも新年の目標として、「今年は新たにこの声優さんのBLCDを聞いてみよう!」と抱負を書き留めているオタクです。こんにちは。

目標はあくまで目標なので、達成できているかは不安が残りますが……当時の流行ジャンルとともに振り返っていきましょう!

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2016年の目標〜美人受け〜

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目標としては千葉進歩さん、間島淳司さん*1鈴木千尋さんあたりを模索したかった2016年でした。

結果、むしろ推し拡大できたのは近藤隆さん、鈴木達央さん、鈴村健一さん、野島健児さんあたり。やや掠れた声の開拓がはかどりました。なぜ?

元々2015年頃興津さんの美人受け役にどハマりして、似た系統を探そうとしていたけど、敢えて全然違う方向にぶん投げた方が強みが被らなくてよかったということでしょうか。

 

余談:2016年のmy若手ランキング

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松岡さん等は受け部門上位なのでここにはいません。2016年に「私が」聞いたBLCDで気になった若手声優さんがこの辺。

カーストヘヴン」の内田さん、「ジェラテリアスーパーノヴァ」の古川さん、「きこえる?」の小林ゆっけさん、「孤独な鷹は人恋しくて」の田丸さん、「ひだまりが聴こえる」の榎木さんが印象的でした。この方たち、出演数の増減はあれど一応2023年も全員BL現役ですご~~く嬉しいです。

 

2017年の目標〜食わず嫌いしない〜

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>私的アワードの上位陣が固定気味 ってなに?
具体的にいうと2015年の私の推しが興津和幸さん、佐藤拓也さん、新垣樽助さん。
2016年は近藤隆さんや武内健さん阿部敦さん、小西克幸さんや森川智之さん、羽多野さん前野さん、鈴木達央さんや鳥海浩輔さん辺りに偏りがちで…新規開拓があまりできてなかったんです。

だから違う方々も聞いてみようという目標でしたが……風呂敷を広すぎたせいかあんまり推し増しできませんでした。方針はしっかり示した方がいいという反省。
そもそも上記の方々以上にBL出演が多い方ってあまりいない

 

ちなみに2017年は文アルとあんスタ、Мマスに片足突っ込み、声好きだなと思ったのがよりもによって渡辺拓海さんと渡辺紘さんだったので(´・ω・`)BLCDでハマれるほど量がなかったです…。アイハラェ…。

同じグループの増田さん(自然弓)や白井さん(ハイジョ)にハマれば良かったのにと思うけど、既に防衛部やアイナナで存じ上げていて「新たに見つけた感」がなくて…(´・ω・`)

中島さん(りゅうせい隊)や野上さん(ハイジョ)がBLで目立ってきた頃にはもう私は別界隈にいました。無念。


~この後はしばらくドルオタするので無の期間~

 

 

2020年の目標〜出戻り後〜

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おおむね目標達成できたはず!

 
 
 

ただ、阿座上さんの位置そこなの?そんなよく知らんけど名前だけ覚えておこうみたいなスタンスでよかったの?と2024年の私唖然。

出世作オールドファッションカップケーキが2020年8月発売なことを考えると、2020年1月当時の阿座上さんは注目度低めだったのかもしれません…今だと考えられませんが…。

他にも小松さんって2020だとBL1本しか出てなかったような?メインがない櫻井トオルさんはどこから?辺りは気にしたら負けです。不自然な空白is大人の事情。

 

余談:声の区別がつかない人たち

※映画『海辺のエトランゼ』を見に行って村田さんの受けキャラの可愛さに気づくツイート↓

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声覚えるのヘタすぎる!!!

↓今でこそこんな企画を開催するくらい河西さん高梨さん土岐さんのオタクぶってるけど、数年前まで全然疎かったですHAHAHA。

2023年はドクストの先行上映会で小林ゆっけさんや河西さん見て、土岐さんのソロライブで生歌聞きに行って、学園祭で小林ゆっけさん(と田丸さん)のトークまで追って……人間って変わるんだなぁ。すごい成長じゃないですか?

高梨さん関連は2023年後半〜騒ぎたおしてるので割愛。今年のmyアワード優勝は貴方様です(そんなものいらん)。

 

2021年の目標〜若手推し〜

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目標:若手に強くなる!!

小林千晃さんも鈴木崚汰さんもかなりBLCDで聞いてるので無事達成!

「彼のいる生活」が2021年2月発売で、記念すべき若手の初受け&初攻めのため、キャストトークCD聞きたさに公式通販を利用し始めたのも良い思い出。

市川蒼さんは待ちに待ったメインが2023年やっとですよー😭😭

 

そういえば当時若手ほどトンチキオリジナルCDに駆り出されていた印象があって、いやトンチキはトンチキの魅力があるのですが、でも流石にしっかりした良作でも聞きたいじゃないですか。そういう同情もあり、某Lアワードで石谷さんに投票していました。

決してイケブクロの次男の歌声を聞いて、BL初恋の男を思い出したからではありません。

 

余談:スケスタという声優カタログ

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当時ツイステオタクだったので意識してなかったけど、ここに水中さんや土岐さんも出てたんですねぇ。しみじみ。

同時期にやってた某スケボーアニメの方が人気出ましたが、私はスケスタの若手声優詰め込みました感すきですよ!

リンクのラブパッション☆ (feat. NOA)

リンクのラブパッション☆ (feat. NOA)

キャラソンがTheキラキラアイドルソングなので今でもよく聞き返してます。斉藤壮馬さまの引き立て役に徹する推しを見て笑ったけど、心の中では半分泣いてました。愉快な仲間たち枠……。

 

余談:乗るしかないこのヤンキー波に卍

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なにか存在しないものが見えてる気がしますが気のせいです。

大体この辺でヒプアニや吸死にハマったり、音ゲーのサイスタをプレイしまくる。

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余談:青い監獄いつメンすぎる(2022)

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青い監獄の人選自体は素晴らしいんですよ、やたら豪華なんですけども……。

既にBLCDいっぱい聞いてる売れっ子さんや元々有名な若手が多くて、新規でハマる誰かは見つけられなかったです。

某金塊探しジャンル*2も私の中でそんな立ち位置。

 

 

2023年の目標〜ハスキー&演技力推し〜

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なんだかんだ言ってみんな聞いてるので達成!

内田さんは夜明けの唄シリーズのアルトがわんこ可愛いし、中島さんは舌先から恋や悪人の躾け方聞いたし、江口さんは愛日と花嫁が2023年マイベストBLCDだし、小林ゆっけさんはタカラのびいどろの方言可愛さに撃ち抜かれたし、木島さんはボイスコミックで好き原作出てたし、小野ゆーさんは体感予報の攻め様バブくて最高だったし(ここで息継ぎ)

鈴木崚汰さんは何気にめっちゃ追ってる!気づいたら2023年は脇含めて7作買ってた!超好きじゃん!自分、もう「す」オタ名乗っていいですか?

山下誠一郎さんで2023年1番刺さったのは兎の森2かな…演技力フル活用される薄暗い原作すっき。なあ感。もセカステも萌えるリピ円盤として重宝してます。

 

 

2024年の目標〜中堅と低音固め〜

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2024年の目標は、あれか、ゲームに親しむですね見た感じ。具体的にどんな作品とは言いませんが。

「阿座上さんしか低音攻めを演じられる声優さんを知らんのか?」な業界のために、私が低音の良さを布教したい!!!という動機もあり。リスナー側から需要があることをアピールしないとですもん。

はたして無事達成できるのか、どうか見守っててくだしあ〜〜!

 

 

 

おまけ:好きな声優さんは梶さんです!な頃を忘れずにいたい

石田彰さんや保志総一朗さん、櫻井孝宏さん、神谷浩史さん、花江夏樹さんなど…人それぞれ異なると存じますが、入口となる声優さんがいらっしゃったと思うんですよ。

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私の男性声優さんの推しは、梶裕貴さんから始まりました。NO.6やギルティクラウンの主人公感が圧倒的で…!感情揺さぶられる叫び演技といえば梶さん。

王道すぎて差別化できないので触れてこなかったけど、この頃の初心をKEEPONしながら、新たな声優さんにもハマっていきたいです。

 

 

なぜDD宣言を?

私が○○さん推しです!と言い続けることによって、オタクの独占欲的なものが滲み出てしまうことを反省しまして…。

A担とB担みたいな対立構図を招いたら困るし、

Aさんに関してはこの人が詳しいから自分はいっか…と気が引けてしまう原因を作るのもやだし、

私がAさん好き好きアピールすることで、Aさんについてマイナスの感想を言うのはやめておこうみたいな気の遣い方をね、もし貴方さまに万が一させてしまったら、それは違うじゃないですか。

もっと自由でええじゃないかーって!

 

私は専門家でも何でもないので、推しの出ているBLCDなら全部買わなきゃ!全コンテンツ追わなきゃ!と勝手に気負うのは重いかもというアレもあります。

ということで2024年は広く浅く、DD(誰でも大好き)わかばを目指します。よろしくお願いいたします!

 

odaibako.net

↑よかったらあなたの推し声優さんやその理由も教えてね!推し増しします!匿名です!

*1:美人受け…恋するインテリジェンスの眞御ちゃんのことかな?

*2:巷では刺青剥ご!と呼ばれてるらしい