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『アンドロイドの僕がスパダリに恋してもいいですか?』(新垣樽助×天﨑滉平)BLCD感想

聞いているこっちが泣きたくなるくらい、ピュアで、ひたむきで、表情豊かで、まっさらで、とことん健気な受けを演じる天ちゃんの可愛さがヤバイin2021年。

この世代でこういう受けがバチバチに似合うのは強みですよね…天ちゃん以外誰も考えられないってくらいハマリ役でした。アッパレ。

 

 

キャラ:
溺愛スパダリcv.樽さん×健気なアンドロイド(!?)cv.天ちゃん

ストーリー:

アンドロイドのフリをして、樽さんの死んだ恋人の代わりを務めることになった天ちゃん。公式いわく「キュンの後にギュッとなる、胸がせわしい純愛物語」*1

ということだけ頭に入れておいていただければOK!


聞きどころ:
樽さんはずっと優しいし、天ちゃんも怖いくらいに健気で明るい子なので恋仲になるまでの障害はほぼなし。つまりえちしーんが甘くて濃厚。
天ちゃんの受け声がとても高くてあどけなくて、私のなかのショタ●ン人格が小躍りして喜んでいます。女の子っぽいトーン好きな方にもオススメ!


だがしかし
樽さんの攻め様は天ちゃんを通して元カレを見ているだけじゃないか…
身代わりでもいい愛されたい…という萌え

もう大事な人を亡くしたくない樽さんのために、天ちゃんはアンドロイドのフリをし続けないといけない。人間のまま愛されることはできない…という葛藤から

飽きさせないストーリー展開になってます!

終始不穏な空気が漂ってて最後はどんでん返し。
どういうトリックが仕掛けてあるのか…ドキドキしながら聞いて欲しいですね。オチがわかったところで面白いことにはかわりないので!


 

ネタバレに一応配慮した実況感想:

・お友達で科学者?の刈谷…cv.大野智
彼ずっと良い奴で頼りになるので大野くんファンは買いです。状況は全然違うけど受けた印象はシナプスの柩の千葉一伸さんぽい。なんでだろうね。

・亡くなった恋人の代わりに知らない人と同居、すぐに好きになっちゃう受け…ふーん…。これ良い意味で『春になるまで待っててね』と比べたいかも。あっちは受けの心情をゆったり追ってくれる。
樽→天はもともとそういう意図で呼んだからアレだけど、天→樽は…

・笑顔、美味しい顔を素直に見せてくれて、場を明るくしてくれる天ちゃんアンドロイドおれにもくれ

・受け「人間のつもりで抱いてください…」みたいな殺し文句超かわいい!
天ちゃんのピュアボイスにデレデレしない奴はもう人じゃない

・受け「羽澄さんかわいい…」がNUREBAで出てくる、ショタなのにママ!?すこ
お腹いっぱいとかコテコテに煽ってくれる幼な妻み…

・あ、これコロナ禍の作品か!抱っこしたままオンラインミーティングは設定が新しいw
声我慢プレイを仕事中にしないでください…→この伏線のちのち落ち込みました😭

・受け「乱暴にしてください」ってそんな//
天ちゃん地声高いから裏声に切り替えずにそのままきゃわいくaeげるの凄い

・樽さんは相変わらず白黒はっきり区別つけない複雑な感情が上手すぎる…
読解力ZEROの私は一回聞いただけじゃ断言できないけど…含みがあるワこの話













 

 

 


ネタバレもするよ、視聴後感想:

天ちゃんが高層階から落ちてしまい、半年後に目を覚ますんですが…。
そこからの二人の関係をメリバと捉えるかどうかですよねぇ。感情が昂ってた時期の記憶を失くしてしまうし。周りの目という問題も解決した訳じゃないし。

私は天ちゃん側の気持ちに嘘偽りが全くなくて、本物の愛だと思っているならそれはもうハピエンでいいんじゃないかな…と思わなくもないんですけども…。

三者の大野くん目線から考えると…なかなかグロい気もします。創造主の彼次第なので。

 

特に問いたいのはこの三点。

①記憶を失ったらその時期は別の誰かではないのか?
→元が同じなら記憶を失ってもバサラはバサラだって天現寺橋も言ってたし…。落ちる前後の天ちゃんの変化は仕方ない。ハードが同じなら同じ子のはず…あの葛藤をバグのひとことで片づけて欲しくないけど

②存在しない記憶を植え付け、自己認識すら操作するのは如何なものか?
→ここ背筋がゾワっとしました。天ちゃんのアルバイトでパン冷凍させていたくだり…本人はそうやって生きてきたと完全に思ってたのにね。アイデンティティとは何かって議論できそう

③そもそもアンドロイドに愛はあるのか?
→本人があるって言ってたらあるもん!!!ト●ロいるもん!!!
『ショートケーキの苺にはさわらないで』聞いてこい!!!!

 


私はこの話を完全にファンタジーだと思って消費しているので、アンドロイドだろうと恋愛はできるよ!閉鎖的な二人の世界でも幸せならそれでいいよ!スタンスなんですけどね。

リアルに考えたらホラーと捉える人がいるのもわかる…。特にこれだけAIが発達して、会話も達者にできちゃったらガチ恋する人がいてもおかしくない。美しい物語だと捉えられるのは、どうせまだ無理でしょうって驕りゆえかもしれない。何年後かに評価が変わるかな。

Brilliant PrinさんのオリジナルCDって脚本が凝ってて、原作がないからこそ面白い構成に挑戦している印象です。『こころ-わたしの恋- 』も良かった、江口さんの新境地を見ました。
積んでいる『痴人の愛』もいずれ聴きたいです。

*1:個人的にはゾワゾワ→キュン→ニヤニヤ→うわ~~~!あ~~~!→うーん…→ぱちぱち?でした