BLCD沼ぽちゃ

BLCDの感想や男性声優さんについて

渚アユム原作『愛日と花嫁』(江口拓也×田丸篤志、立花慎之介、土岐隼一)BLCD感想

 

決めました、2023年マイベストBLCDです。

ストーリー、カップリング属性、キャスティング、BGM、NUREBA全部よかった。
こんなオメガバースが存在するなんて!!!と一捻りも二捻りもある展開の虜です。

メインCP以外の部分にも興奮しすぎて長文になってしまいましたが、声優さんに興味がお有りの方や、原作ファンの方、BLCDリスナーの皆さまに目を通していただけたら嬉しいです!

 

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ストーリーを知らない方へざっくり解説

受けのルカは突然変異でオメガ性を発症
このままでは村人の発情を誘発させて危険だということで、村のしきたりで生贄としてアルファの太陽神に捧げられることに。
そしてこの神様の攻めが噂と違って良い奴で、牧歌的な生贄生活を満喫するんですけど、ある日抑制剤を失くしてしまい発情事故発生…!


この程度ならネタバレにならないかな?

いわゆるオメガバースもので濡場が多い作品ですが、色々な神話や民族の伝承をミックスさせたファンタジーでもあるので、良い意味で想像を裏切られると思います。

ERO重視派の方もストーリー重視派の方もどっちも大満足!!!!

メインのカップリング属性

公式紹介文によると「クールだけど情に脆い村の守り神α×突然変異の自己犠牲型Ω」だそう。なかなか見かけない字面ですね……CDを聞いた印象としては、ツンデレ溺愛攻め×お兄ちゃん属性の健気受けも追加したい!

江口さんも田丸さんもど真ん中ハマリ役でした。ぱっと見の強さと、心の強さのギャップがいいなって!

そして、何百年と生きてる人外の割に、攻めがかなり可愛げあるキャラ造形で萌えたのですが…。子供っぽさの理由を語り始めるととんでもなく切ないネタバレになっちゃうので…。

いかにして攻めが守り神になるに至ったのか?
太陽の神なのになぜ真っ黒なビジュアルなのか?
突然変異のオメガはどうして誕生したのか?

この辺の謎を解く鍵はだいたい土岐さんのキャラが握っているので、出番の割にめちゃくちゃ重要なポジションなのでした。あと長年攻めを見守ってきた立花さんも!超大事!全員キャラが立ってて、誰か一人でも推しがいるなら聞いて欲しいなぁと感じた次第です。

ちなみに、渚アユム先生のスペースによると四名とも直接指名だったそう。各関係部署の方々物凄く大変な調整をされて、イメージ通りのキャスティングが実現したとのことです。本当に全ての方にありがとうございます…!

スペースでとっても素敵なお話を聴けたので、先生のご感想や配役の理由についても後々触れていきますね~。



ネタバレ含、各声優さん評

受け・ルカ役:田丸篤志さん

私の初聴き感想→田丸さんの声質とルカの属性が奇跡の一致起きてる…。

ピュアで健気で、攻めのことしか見てない、ひたむきに愛す受けが超似合う。
ルカはクロより何百歳も年下だけど、包容力だったり懐の広さはもはや聖母。それが早くに両親を亡くして、弟を守るために色んなものを譲って生きてきた名残だと思うと切ないけど…。寂しい想いをした分、めいっぱいクロに甘えてほしいですね*1

究極の"癒し"というか"赦し"ボイスがよかった…。
高めだけどあざとすぎない青年声で、ぽかぽかとじんわり暖めてくれる陽だまりのような声質。クロが本心から欲していた(けれど欲しいと言えなかった)言葉をくれて、何しても受けとめてくれそう。

そう、受けが受け入れるのは攻めの攻めだけじゃないんですよ。
攻めの孤独も、痛みも、不条理な運命もすべて受け入れて、隣で笑いながら一緒に歩いてくれそうな居心地の良さ。こんなん手放せる訳ないだろ。一生愛す。

NUREBA感想→無自覚に攻めを煽る台詞が逐一かわいかった!!!!攻めの脳内が大変なことになってたけど、わいも爆発してました。

例:クロじゃなきゃいやだっ…(αならノアだっていただろと言われて)
発情…してないけど俺で勃つ?(バキバキに決まっとるやろがい)
…もっと出していいよ…?(フェ…しながら)
ほんとにしない…?(涙ぐましい誘惑)
クロの種…ぜんぶ中にほしい…(これには攻めもぷっつん)

この辺のえちえち台詞を、やましいことなんて何一つ知らなさそうなどピュアな声音でいうのが逆にヤバイ。そりゃ原作読めばここが見せ場!ってわかるから立たせて演じてくださってるんだけど、キャラとしては永遠に自分の魅力に気づいてなさそうな天然感が良い。あと連続絶頂?メスイキ?*2のときの清純な蕩け方がめっぽうシコかった。こういう乱れ方もできるんだって、受け全作追ってるんですがさらにメロ度が増しました。

田丸氏の声質タイプすぎてどんなBLCDを聞こうと「がわ゛い゛い゛」としか言えない哀れなモンスターと化してるので、もう冷静な判断とか無理…。世界一光り輝いて見えました。なんでも好きだけど、良原作×キャラ属性がバチコンハマったとき最強になります。

田丸氏にそこまで興味ない方もいらっしゃると思うんですけど、ハマリ役だな~~というのは全員に納得していただけるはず。そのくらい神配役でした。

 

先生のスペースよりルカ評の抜粋
CDを流しながら逐一感想を話してくださったので、印象に残ったコメントを一部引用させていただきます!あと先生が興奮する箇所でコップを鳴らして参戦していらっしゃってて!初めて聞く鑑賞態度で永遠に面白かったです。

・田丸さんのルカ、優しくしてあげたいとか守ってあげたいって気持ちがめちゃくちゃ湧いてくる。でもお兄ちゃんなんだよなぁ
・ルカが嬉しそうなとき、楽しそうなときの声本当に可愛い
体調不良萌えがあるのでここ(1話の急な発情)のルカが凄い可愛い
・細かい息の揺れとか、吐息、こわばっている感じが1話は凄い良い
・田丸さんのルカは心の中で考えていることと、誰かに向ってしゃべっていることでパキッとトーンが変わる。収録現場で聞いてて凄いなって

・泣き声が本当に泣いてて可哀想可愛い
・でも可哀想すぎないのが絶妙な塩梅
・身体がどうしようもなく反応して、自分で制御できない吐息がお上手
・「クロじゃなきゃいやだ」のルカもう疲れてるから幼い感じなのいいなぁ
・濡場結構あるんですけど今の所(2章ノアの薬で発情するシーン)が一番クリティカルヒット
・↑ここなんか見ちゃいけないものを見ている感が強い

・ダメっていうルカ…だめだろこんなん。つい数か月前までDTだった男が我慢できるものではない
・優しくされちゃうと声出ちゃうから?カワイイッ

・年下の子にごめんねって言うルカ感を出していただいて、(先生の)大好きな謝るお兄ちゃんみがたまらんっすねぇ
・ルカの笑い方好き
・しーっのルカめちゃ可愛い、ここだけの音源欲しい(5話で成長した弟ケイと再会して声を潜めるシーン)

こんなに清らかな「素●しよ?」を聞いたことがない(番外編1「連日」)
・番外編2「吉日」、「俺が帰るのはクロの隣」って心からそう思ってる純粋な感じ。田丸さんのルカの嘘偽りなくストレートな気持ち、いいなぁ
・大人のケイくん*3とルカ一緒に喋ると兄弟感ある声質でキャスティング凄い
・衣装のチャラチャラって金属の音がいい仕事

・「吉日」のルカちょっと緊張してる感じがあって可愛い。1話から割り切ってたけど、ここへきて照れが発生してて凄い可愛い。

あとこれはクロ評なんですが、先生が「クロは(ウェレに)愛を受け取ってもらえなかった人だから、受け取ってもらえると蛇口がゆるんでドバドバ与えたくてたまらない」「江口さん演じるクロは一話と比べると愛されてるし、愛すことにためらいなくなっている」と解説してくださったのが凄い……良いなぁ……って噛みしめてました。(語彙力の死)

何が言いたいかというと、溢れそうなくらいに愛しまくっても、こぼさず全部受け入れてくれるルカくんBIGLOVE…。お互い愛に飢えていたみなしご同士みたいな所もあるのかも。


キャスティング経緯・ルカ編(ほぼ原文ママ)
素直で健気で一生懸命なお兄ちゃん…といったらもう…。「ジャンル田丸篤志さん」みたいなお兄ちゃんが凄い好きで

・収録現場でのNGがとにかく少なくて完全に当ててきてくださってる
こうだったらいいなって思っている声色、不安、勇気を出してる時の声がポンポン出てくる。原作の解釈をしっかり固めていただいて出てくるものが凄い精度

・ちょとした揺らぎの部分、考えごとをしている時ゆっくりになる感じ、ルカというキャラにピッチを合わせてくださってた。想像以上に優しくて健気で一生懸命で可愛いお兄さんを演じていただけて感動してました

・可哀想になりすぎない塩梅が凄くて。暗くしてほしくない所とか、前向きに言ってほしい所も上手に表現していただいて嬉しかった

質問にこんなに丁寧に答えてくださりありがとうございました……!元々さまざまなソシャゲにお詳しい様子で、解像度おに高い誉め言葉に泣きました…


攻め・クロ役:江口拓也さん

私の初聴き感想→いつの間にこんなスパダリになって…(?)

wakabano.hatenadiary.com


この記事でも語ってますが江口さんは出戻り前から…何ならイナズマイレブンGOの太陽くん辺りからずっと知ってて、BLCDでは受けのイメージが強かったので、未だに動揺してしまう。ほんと良い攻めになりましたね…!(←どこ目線?)

クロは初登場シーンから低い声がかっこよくてド攻めの色気が出てたんですが、徐々にルカに脆さも見せてくれるようになって、最終的にめっっっちゃ可愛いげの塊じゃんって沼りました。

お酒に弱くてノアに赤ちゃんって呼ばれたり、実はルカが初めての相手*4だったり、ルカのことをすごく大事にしてるけど煽られて我慢できなかったり…笑
しっかり視座は神様なんだけど、不器用で素直な人柄はどこか等身大で、思わず応援したくなるような演じ方が良かったです!


好きな台詞とか
「情が芽生えた奴に先立たれるのが俺は一番嫌いだ」(ウェレのことだ…)
「…お前らのそういう命の勘定に虫唾が走んだよ」(人間の愚かさに激怒)
「俺は『特別』と同じくらい『同じ』も欲しかったんだ…」「ルカに隣にいてほしい…」(ここがサビ)
「俺がルカを泣かすわけにいかねーだろ」(ここはギャグ)

初期のツンツン人間嫌いモード、実はトラウマが…、からのルカに愛を乞う感情へのグラデーションが上手いですやっぱり。1作通してのドラマ感。そもそもルカに「神様だって痛いのは同じだ」と言われるまでクロは自分の傷の深さを自覚してなかったんじゃないかな?
シリアスだけど、最後の方はノアもドン引きのバカップルなので安心して聞いてください♪

NUREBAはね~~押し殺すような低い吐息がよかったです~~。余裕なさそう感!音作り(SE)も決してやりすぎではないのに、キスシーン長くて甘々だった…。身も心も満たされてるのがわかるから、クソデカ感情注ぎ込みえちが映えるんです。好(ハオ)。

ちなみに私はクロ→ウェレの実る前に終わった初恋萌えも拗らせてるので、あ~この台詞はウェレのことを引きずってるのかな?と逐一深読み萌えしてました。「こっちはお前みたいなのを助けたくて神やってんだよ…」とか「どうして善い奴はいつも苦しい道を選ぶんだろうな」辺りも結構怪しい。
他者投影性癖オタク我ニッコリ、だけど恋愛感情的な浮気とかではないのが丁度良い塩梅でした!


先生のスペースよりクロ評の抜粋
・(クロの第一声)かっこいいなぁ
・思っていたより怖い人じゃない感がこの辺のクロ凄い良い塩梅
・クロ初めてルカの名前読んでるんですけど、優しいねぇ、声がねぇ(近所のおばあちゃんのような反応)←魚食べるシーン
・ルカもめちゃくちゃ可愛いけど、ここ(一話NUREBA)でクロがどうてー捨ててるんだよなと思うと手汗かいてきた
ツンデレの時の「勘違いするなよ」が凄い可愛いクロ

・クロって神様のなかでも親切な方…?と聞かれて「はぁ?」の言い方最高

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振り回されてるクロたまらんのよね 
・(NUREBA)クロのふーって息もゴングなってしまう
・(クロがうなじを噛まないように我慢のくだり?)グギギ声が全部良い
収録現場で言葉遣い気にしながら収録してくださってるんですけど、クロは「入れるぞ」じゃなくて「入るぞ」ってお願いしたそう
・顔が怖いだけで心配してるんですよね。クロの声の感じからわかるのがすごい声優さんって
・ゆったり動いているときから早く動いてるときの変化が凄い

・「かなり酔ってる?」とノアに言われるところはスタジオでもふふって笑いが起きてます

・クロの寝落ちの仕方が本当に赤ちゃん。大きい溜息はいてふうって寝ちゃう
・「命の勘定に虫唾が走んだよ…」って台詞が合う方の声にやっていただきたくて 
・クロここから成長できてなかったから、ここ凄い感情むき出しで演じてもらえてよかった。この怒りの部分が原動力になっている(ウェレの死後、あやまちを繰り返そうとする人間たちに怒り、代わりに種を配る守り神になった辺り?)

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・↑「特別」と同じくらい「同じ」も欲しかったんだ…がクロの感情の揺らぎのマックス値になるように演技を調整していただいててよい

・モノローグの裏で結構クロが我慢してて可愛いw
・ルカしか言ってないのに好きだって伝わってくるクロの言い方凄い
・クロは農業オタクで建築オタクだから専門用語の発音で、わかりやすくしなくて大丈夫って解像度バチ高収録現場でした

・リップ音のターンが凄い長くて可愛い。すっごい丁寧に吸ってる…
・こういう(うなじを噛む前=番になる前)局面でめっちゃキス長いのクロだなぁ
・やめる?のクロの言い方確信犯すぎて…確信犯を上回って来る煽りが凄くて… 
・トラック1でDT捨てたって言ったけどここで捨てたのかも(!?)

・「連日」、怒ってるのも拗ねてるのもかわいい
労わるって言いながら耳ついばんでるクロもかわいい。短い数秒の間で種類の違うかわいいが凄まじく押し寄せてきてすごい
・「吉日」、クロのぐぬぬがぐにゅになっててめちゃくちゃ可愛い
・大人ケイとクロが仲良くなっててめっちゃ良い 
・クロちゅーのタメが後半長くて、「だーめ」の言い方が商業BLの攻めしてる~~

・「はいてない!!」と内心大荒れパートに相当の量の火薬を使われている。初めて聞いたとき笑っちゃった

・クロびっくりするくらい声が優しくなっている 良いなぁ
・ルカが大変なことになっているのはもちろん、クロの息がだんだん上がっているのがめちゃくちゃ良い
・一話ですごい二人とも余裕なかったけど、「吉日」のクロって確実に自分の意思で自分のやりたいように動いている感じが出ていて声優さんって凄い
クロずっと理性破壊されてて最高


キャスティング経緯・クロ編(ほぼ原文ママ)

・怒ってる声……情緒がぐちゃぐちゃな感じ出すのが上手い方が良いなと思って。
それでいて聞いてるこちらも落ち着くような、響く澄んだ感じの深い声。

・江口さんの優しい声が凄い好き。アニメとかを見てたときにこの声いいなとキャスト確認すると、低い声も江口さんとてもお上手なんだなと。最近だとイメージはこんな形でしたと希望をお伝えさせていただきました。

・ゲームとかだと高い声のイメージがあったんですけど、低くて落ち着いている声が本当に素敵な方。生贄になっていっぱいいっぱいなルカも、声を聞いてるときに自然と心落ち着かせることができる声だといいなってお願いしました。

わたしも江口さんの感情爆発演技だいすきなので赤べこになって聞いてました……。高音も低音もつよつよ最高…。

 

ノア役:立花慎之介さん

私の初聴き感想→2023年に出たBLCDの助演男優賞有力候補。ドはまり役。

第一声からもう絶対美人じゃんノア様って確信するお声で…!

二見先輩ともトーンは近いんですけど、語尾の癖ある感じがうわーーただものじゃない神様だーーって感動しました。そしてとても良い仕事をするお薬キャラ。二次創作でも必ずこういう子いますよね。万能媚薬。

「愛されてる~♡」ってルカとの会話はJKノリなのに、人の神化という結構ホラーな展開を語られてるのゾッとした。クロルカを茶化す恋のキューピッドなだけじゃなくて、物語の異質さを強調する存在でもあって、ここを立花さんで固めたの天才……。ベテランの安定感でドラマが一気に締まりますよね~~

「連日」でハモる部分息ぴったりで別撮りだったのわからなかった!
「吉日」では台詞も足されていて、優しく見守る年長者感が増してるんですが、ノア様自身の恋愛についても知りたいよ~~~~


先生のスペースよりノア評の抜粋
・ノアはこの「おや?」ってところがスタジオでも最初のテイクだったんですけど、あまりにご本人すぎてンンンってなってしまった
・意識的に区切ってくださって最高、緩急が凄い
・ノアの口説き台詞うおおおおとしか言えない
・この辺のやり取りテンション爆上がりしてしまう、オタクだから(ルカに接近してクロにどやされるシーン?)
ノアの♡ついてそうな痛い♡ かわいい
・この辺全体的にノア人の心がなくて好きですね(オメガ用の実験薬を渡すシーン)

・ノアがウェレの話をするときだけ声が寂しいの方に寄っているの凄い良い
・ノアの説明は一行ごとにコロっと雰囲気が変わる感じでやってくださいとお願いした
・十年も続けりゃ老いなくなるのくだり、「…といっても君はだいぶ」での切り替わり具合がノアっぽい
・コロコロ変わるのに破綻してないのが声優さん凄い…
・ノアの人かなぁ?一番すき
・あれだけ人でなしだったのにここ頼れるお兄さんになってるの凄い
 人でなしと言ってしまった 人じゃないからいっかw
・ウェレ生前回想シーン、ここのノアまだ人間らしい感じ(?)ちゃらんぽらんになってない感じがある

・「連日」BGMいきなり止まるところ笑っちゃう
・はもりもメインの方と他のキャストさん別日なんですけど重なってて面白い
・「吉日」ノアの音頭のとこ、やり取り増えてて幸せな光景って感じする
 ( ;∀;) イイハナシダナーAAになっちゃう



キャスティング経緯・ノア編(ほぼ原文ママ)

・クロが自然体で圧のないタイプの素朴な神様なのに対して、ノアは凄い圧のある神様をやってほしいなと思っていて。それも常に圧があるタイプじゃなくて、使い分けをするタイプ。自分で上手にお面を被れる神様。

・二巻で明らかになるんですけどノアは蛇の神様なので、脇道に誘惑してくる、たぶらかしてくるキャラってイメージで描いいていてお声がぴったり。

・ソシャゲが好きで、ゲームの中身に惹かれてプレイすると気になるキャラクターを立花さんが演じてらっしゃることが多い。耳を傾けたくなる声。

 (クロは自然体で単純さ、声色や態度でストンと来るタイプ)
・逆にノアは薬を扱っていて説得力がある喋り方をするタイプ。立花さんの麗しいお声というか、美しくて、聴いているとそうかも…って気持ちになってくる喋り方が凄くノアに合っていて。こういうの聴きたかったんですよね、を全部盛りでやってくださった

・収録中、立花さんが話してくださると現場がパッと明るくなってて、凄い…圧倒される感じをご本人からも受けた印象でした。

立花さんに言われたら壺でもなんでも買っちゃいそうだなと常日頃思っているので(??)、解釈ド一致でニマニマしてしまいました…。説得力ある喋り方、わかる!!!



余談:原作感想→実はノア様が一番ウェレのこと引きずってますよね?
1巻カバー裏で嫁はたくさんいたけど「一番好みだった奴は手に入らなかったなぁ…」とウェレのこと思い出してるのがね…。クロはウェレにただの烏から人間の形を作って貰った親子みたいなもんだけど、ノアとウェレは神様同士で対等ぽかったから余計に…。

2巻でクロに「……ルカはウェレの代わりじゃない」って言われて「…いいなぁ」と返すノア様もとっても意味深でした。ノア様にとってウェレ以上に愛せる人は現れなかったから、運命を操ろうとマッドサイエンティスト化してるんですか…?辛すぎる、現パロでもなんでも幸せになって欲しい…。ノアウェレとクロルカでWデートしよう…。


ウェレ役:土岐隼一さん

私の初聴き感想→クロ(攻め)にとって実らなかった初恋の君ってこと?

これは立花さんも同じくなんですが、土岐さんの一声発するだけでミステリアス美人ってわかる存在感凄いなあって。人ならざる理のもとに生きている神様っていう説得力がとんでもなかったです。

特にウェレは植物なので痛覚もなくて、本心から食べられることが幸せな子なんですよね…。好きだから食べられたい。「慈愛」の象徴であるけど、誰に対しても平等に優しくて、決してクロやノアの特別になってはくれない。守りたいって気持ちに対してスッとかわしてしまう儚さが酷…。


この記事を挙げるのが遅れた原因が主にここで。
私の中の田丸厨が色ボケで狂ってたのもあるけど、土岐厨は土岐厨で「こ、こんなに重要な役に土岐くんを指名してくださるなんて…」と動揺してたので感想がまとまりませんでした。というか今もまとまってません。

クロとウェレの関係性が爆萌えすぎるんだよな…
そして江口拓也さんと土岐隼一さんをあてるセンス……先生本当にありがとうございます……。住んでる方向教えてください、一生そちらに足向けて眠れないです…。

たとえ恋愛とは呼ばなくても、クロはずっとウェレのことを愛していたし、ウェレに愛されたい子供のまま時が止まっていたのかなって。母への思慕というか、無条件な全幅の信頼の方が解釈としては近いかも。先生がインスタで、クロ→ウェレのイメソンに笹i川i美i和さんの『美iしiいi影』を挙げていて調べたら涙止まらなくなりました。

 

「一目見てわかる程に あなたの心は誰のもの」
「僕はその笑顔の度 苦しさを抑えるだけだよ」
「今更あなたに 僕を救うことができますか?」
「美しい影のあなたよ 僕は二度と魅かれない」
「あなたを静かに愛そう」

 

こんな激重感情が背後で進展していたなんて、キャラ紹介から読み取れませんでした……。なんてサプライズ。メインではないけど、ほんっと良い役もらったなと思いました。土岐さんのオタク全員聞いて欲しいよ~~~言ってくれたら貸すから~~~!!(?)

原作2巻の言葉を借りると、「ウェレに手を繋いでもらえなくて拗ねていただけの子ども」だったクロが、ルカに出会うことでトラウマも癒えて救済されるお話が1巻CDの軸です。


そんでもって、このお話は…田丸さんと土岐さんがエターナル*5って解釈でいいんですか?(何一つよくない)

オメガである前の神・ウェレの亡骸を畑に埋めて、そこから育った作物を食べて生きる人間のなかから、稀に繁殖能力が異常に高いオメガが発生するようになったと。まぁルカに限らず過去の歴代オメガ20人くらいも条件は同じなんですけども…これは子孫のDNAと混ざり合って結果エターナルなのでは…?

しかも過去にモブオメガのフェロモン的なものを感知して、クロは「ウェレと同じ匂いがする…」と思っているコマがあるんですよ。
それを知った上で、初登場ノアが「クロの奴毎日こんなフェロモン嗅いでよく耐えてるな」「αにとってΩの血肉はいつだって甘美で堪らない芳しさ」とルカに語っていることを振り返ると…。

アルファの彼らにとって、ルカから漂うオメガの香りは=ウェレに似てるってことなんじゃね?と思って情緒がめちゃくちゃになりました。だとしたら最高…。ノアに言われたもんね、利他的な「善い奴」なところがルカとウェレは似てるって!クロいわく「善い奴はいつも苦しい道を選ぶ」って。

これは一オタクの戯言ですけど、二人とも大好きだから重ね合わされるみたいな話に過剰反応して、胸の高鳴りが止まりません。責任とってください。



先生のスペースよりウェレ評の抜粋
クロの「やりたいことはないよりあるほうがいい」というルカに向けた台詞は、「ウェレちゃんがやりたいこともないしって言ってアレしてしまったから...」だそう。やはり大事な人に置いて行かれたトラウマは根が深いのか…。

・はぁウェレちゃんが来てしまう…狂っちゃうよなぁ
・声がお美しい
・ウェレのありゃって言い方めちゃくちゃ可愛い
・悲しいウェレちゃんの元気が無くて。雨の音が余計悲しい
・ウェレの凄い重いことを言っているのに平な感じがねぇ…(泣)
・怖い言い方とか脅す言い方じゃなくて、ウェレは本当にそれが正しいことだと思っているから、本心で言ってる感が理想的過ぎる



キャスティング経緯・ウェレ編(ほぼ原文ママ)

・ウェレはクロみたいに頑張ってるタイプでも、ノアみたいに口で言い負かしてくれるタイプでもなく、存在するだけで神様。素朴なクロとは違って自然体で美しい感じ。見た目も声も全部美しいから神様だって思うタイプの神様がいいなと。

・土岐さんって美人なお声がいいなと思っていたのと、キャラクターが心の壁を作った時に声が硬くなるお芝居が好きだなって思っていて。そのちょっとした硬さ…頑なさ?変化しない感じ?がちっちゃいクロにとって美しいなって思ったまま壁になる感じ。

・ディレクターさんのウェレに対する解像度が高くて、万物に本当に平等な感じでお願いしますってことを上手く伝えていただいて…。短い出番でも強烈な存在感を与える声を演じてくださって、本当に理想通りのウェレちゃんの声でめちゃくちゃ有難かったなと思っています

土岐さんのお声の解釈が素晴らしすぎて……私の墓石に刻ませてください……。

メインならCPが成立しないと商業BLにならないので、ウェレのような魅力はサブキャラでしか味わえない……。永遠に手に入らないまま、守らせても貰えずに攻めの元から去ってしまった綺麗なお兄さん。視聴者側の情緒もぐちゃぐちゃになりました。


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中の人オタクのわかばですが、緻密に繊細にドラマを積み重ねてきたからこそ輝くキャラの個性なので、ぜひコミックスとCDあわせて『愛日と花嫁の世界観を味わってほしい!!!

そして解釈も聞かせてほしいです(強欲)。結構難しいお話だったのと、私は推しフィルターで視界が濁っているため…笑 
この話を聞いて(読んで)どこを中心に捉えるかは人によって結構変わってくるかと!

自然音やBGM、脇を彩るキャラクター達、すべてが相乗効果になっていて、令和の世にこんなにがっつりファンタジーなドラマCDが聴ける幸せを嚙みしめています。



*1:この辺の設定は『冥婚の花嫁』のイオくんも近いよね…と思ったり。生贄花嫁モノだと大体受けは物分かりが良すぎて、他者に尽くしちゃう子が多いイメージです。弟or妹が成長しているのにお兄ちゃんの受けは若い姿のままって結構グロくて好き

*2:完全に余談ですが、メスイキだと男はじオールコンビネーションCDの鈴木裕斗さん、子連れΩと暴君ヤクザの高梨謙吾さんのお芝居もめっちゃお上手だったのでオススメ。プロい

*3:成長ケイくんはCV高塚智人。好物シリーズでは田丸氏の息子役を演じていたりするたかぴ

*4:『きみ色に汚されたい』や『タカラのびいどろ』もまさかのこのパターンだったのでトレンドなのかも。いいぞもっと流行れ

*5:令和の世に元ネタご存知の方何人いるんだろう。「ファンと仁とのEternal」コピペで検索🔍