マイベストBLCD2023の中間発表をうpした直後でアレなんですが……
ホワイトライアーが予想以上に刺さりすぎて優勝かもしれない!どうしよう!?(混乱)
多少ネタバレに配慮した感想。
笠間淳さん
元々『三兄弟、おにいちゃんの恋』の先生役で知り、渋いバリトンボイスのイメージ。低音まじでかっこいいです、男の色気って感じ!
ただ今回の大河くんという役は、実力派俳優でハイパーイケメン攻め様なんですが、たまに見せる子供っぽさが重要で。ただかっこいいだけじゃなく可愛げが滲んでたり、慧くんの過去の男に嫉妬したり、すれ違いに傷ついたりしてるとこがよかった!
冒頭の大河くんと慧くんの初えち、髪切って肉食ってなりゆきでセっしてそういうオトモダチに…と軽いノリに感じられますが…
全部お話を知った上で聞き返すと全然意味合いが変わってくるんだが!!!?というカラクリが仕掛けられています。(芹澤先生コミックスコメント参照)
大河くん……実はものすっごく一途だしピュアだし重い男なんですよ……。
笠間さんの声だとこのチャラそうな攻めには誠実すぎないかな?と思ったあなたは杞憂です。安心して身を委ねましょう。
役者さんということもあって大河くんは普段から演じてる場面も多いけど、でも、好きな人を目の前にしたときの切羽詰まった声なんてもう愛しかないので。
田丸篤志さん
田丸氏が男慣れした遊び人な美容師役~?向いてなくない~?とか聞く前に思っててマジですみませんでした。
トータルで聞いたら人当たりの良さとか、優しいお兄さん感が凄くドンピシャなキャスティングでした白石慧くん。
FTで笠間さんに「聞いてていつもの田丸氏だなと思った」って言われてましたねw
シャルムガットさんのCDに田丸氏起用されがちなのですが、『かりそめビッチ南くん』はあざとい高音、『不機嫌イトコがかわい過ぎて仕方ない side直樹』はどえらい低音で、毎回なにか挑戦させられている……?と疑心暗鬼だったのが三度目の正直です。
他のCDも音域の広さに驚いたけど、でもやっぱりオタクが好きなトーンはここなので!!!覚えて!!!
特に夜中に押し掛けてきた年下の男をよしよししてくれるとこなんて甘さ最高でした…!
あと、この話のNUREBAって朝のまどろみが印象的なんですよね。
朝日の差し込む爽やかで澄んだ空気感のなかで、二人だけの秘め事にもつれ込むっていうある種の背徳感にぞくぞくしました。大河くんの色気に流されて拒めない、全部受け入れちゃう慧くんちょろくてかわいかった~~
何も配慮しない萌えポイント語り
あらすじ
CP的には年下×年上、カメレオン俳優×美容師と華やかなふたり。
現在軸では大河くん22歳、慧くん28歳なんですけど、
大河くんが地元でスカウトされた16歳のとき、ヘアメイクアシスタントとして撮影現場に参加していた慧くんに優しくしてもらった過去がありました。
つまり、昔からずーっと攻めは受けのことが好きでした!!!ってやつですね!
で、初恋のお兄さんにまた会うために大河くんは俳優になって18歳で上京するも、その時にはもう慧くんはヘアメイクの道を諦め店を辞めていたため会えず……泣
なんやかんや運命の導きで再会。
大河くん担当の美容師さんがたまたまスケジュールが合わず、紹介したサロンの美容師一覧に現在働いている慧くんが載っていたという流れで冒頭に至ります。
基本慧くん側のモノローグで進みますが、大河くんがいかにして初恋のお兄さんを落とすかって観点で聞いてみても楽しめるお話です!1作で2度おいしい!
あとね~~ドラマや映画の撮影シーンもあったりして、最後の方は離島の海で締めるというロケーションが美しいんですよ……音だけでも。これは原作が巧い。都会→地元の対比で、大河くんの飾らない本心をよりわかりやすく見せる効果もあります。
ドラマチックな演出が映えるお話だったので、BGMの音量はそこまで気にならなかったです。多少バタ臭いSEはありましたけど慣れました。
なぜ私が沼ったか??
どれだけ攻めが受けに救われたか
元々感情を知らなかったまっさらな大河くんに対して、慧くんが何気ない優しさで居場所を与えてくれて、笑い方を教えてくれたという鮮烈な出会い。+最高100pt.
「嘘をつくのが仕事」な憑依型俳優であるがために、役が抜けきらず苦しんでいた大河くんは、慧くんと触れあうことで素の自分を取り戻せるところ。+最高200pt.
前半では慧の匂い=ムラムラスイッチって誤魔化されてたけどw
それも多少あるにしても、慧くんは大河くんがまだ何者でもなかった16歳の頃の自分に戻れるスイッチなのでした。めっちゃ大事じゃんそれ……!
当然のことながら、人気俳優という地位目当てで近寄ってきた訳ではなく、根本的な自分そのものを受け入れてもらったからこそがつんと来るんじゃないかなって!好きになった理由が明確なBL推せる +最高∞pt.
受けが恋愛に臆病になってしまった理由
田丸氏がよく演じる受けって、誰にでも優しいから周りを勘違いさせがち*1とついこの前狂気的な記事で語ったのですが、慧くんも例に漏れずそんな感じの子でした。
慧くんは距離感が自然に近く、美容師の職業柄もあって下心なしで親切にできるタイプ。
心細いときに助けてもらった大河くん(16)はまた会いたいと俳優を志すんですが…。そうやってたった一日の出会いで人の人生を動かしておいて、覚えていない慧くんマジギルティ…。
しかも、再会後すごい簡単にヤらせてくれるじゃん?他の男相手でもこんなに隙だらけなのかと考えると、私が攻めなら鬱↑↑してたぞ…。
ダメンズコレクターゆえ本気の恋愛に対して臆病になってしまった慧くんですが、
それって見る目がないのに加えて、尽くしすぎる性格のせいで相手を増長させちゃうんですよね……お金せびられたり浮気されたり……。慧くんの優しさが仇になってしまっているのつら〜〜
誰にでも振りまいている愛嬌のおかげで鯛が釣れた*2反面、気が回りすぎて損しがちなとこはありますね…。
甘やかすのは得意なのに甘え下手な慧くん、大河くんのくっっっそ重い愛に慣らされちゃってください!!!
セフレという建前のせいですれ違い
ホワイトライアーってタイトルは、何にでも染まる才能を持ってるまっさらな大河くんと、その俳優というお仕事を示してるのかな?って思いましたが。
そもそもセフレ関係自体嘘みたいなもんですよね。
過去の恋愛で人間不信な慧くんがセフレしか求めてなかったから、そこに付けこんだだけで大河くんは最初から本気で落とすモード。
遊びだなんだって一線引いて、あろうことか女の子*3との恋路を応援してくる慧くんに、ガチで傷ついてそうな大河くんが可哀想で可哀想で…。
「オトモダチ」とか「恋人ごっこ」って建て前じゃなくて、ずっと好きだったって最初から本当のことを告白してたらどうなってたんでしょう。
体始まりの大人の恋愛面倒だわ~~と思いつつ、
何でも与えてくれるくせに、自分弁えてますよって体でひょいと躱してしまう慧くんの手に入りそうで入らない感に焦れ萌えてました。すれ違い万歳\(^o^)/
ただですね、こういう形式にするなら心まで通じ合った両想いックス必須だと思うんですけど。CD本編でそこまで描かれなかったのは…ちょっと許し難い…。
盛りだくさんな原作なのでストーリーの面で十分心満たされましたし、NUREBAのプライオリティは低めかもしれませんね。
一応モノローグの裏で激しめのやっそんしてたりはする。私は田丸氏の受け声を長丁場で聞かされると寝るので、配分自体は丁度良かったです。
原作からして両想いックス無いから仕方ないけど、おまけトラックでも付けてくれたら120点にするのにな~~~
最後の掛け合いに爆萌えしたので100点で勘弁してやります(何様?)
好きな声で好きなキャラだったらそれはもう世界平和。𝐇𝐚𝐩𝐩𝐲…
敢えて原作を二話までしか読まずに聴いたので、ストーリーがまず刺さって全然演技の話してないや。ごめんなさい。
田丸厨が求めていたど真ん中ストレートに投げられて瀕死で…冷静になったらまた何か書き足すかも…。キャラ属性つよつよでした白石慧くんありがとう…芹澤先生ありがとう…。
笠間さんは俳優という役柄ゆえ色んな役を演じてるのをちょっとずつ聞けてお得!ってのと、名前呼ぶところや吐息の熱っぽさを隠せてない感じがよかったです!距離感の演出巧い!大河くんの本気が声から伝わったから、安心して感情移入できました。
懸念点をあげるなら、大河くんが慧くんの表情を完全コピーするところ。喋り方で寄せてくださってるけど、原作だとページめくると笑顔を比較できてよりわかりやすい。やっぱり漫画を読みながらの方が楽しめる部分はありますね~。両方買おう。芹澤先生の作画力半端ないので、絵あるのとないのとじゃだいぶ変わってくる作品です。